結果が出せない人が、仕事力を高める「自己暗示術」。トップ営業マンが伝授
仕事中、あなたはいつも何を考え、どんな感情を持ち、どう行動しているでしょうか?
「会社を出てきたものの訪問先がなく、どうすればいいか迷う」
「商品の良さをしっかりアピールできるか不安だ……」
日々、違う感情を抱きながら、さまざまな行動をしているでしょう。強いストレスから、緊張や迷い、焦り、不安に支配され、思ったような行動がとれない、そんな日もあるかもしれません。
仕事で結果を出すには、まず意識で行動を変え、思考を自己管理することが大事です。自分の心の向きを正しく導き仕事で最高の結果を残すことができるようになるからです。今回はその秘伝である「自己暗示」について紹介します。
※本記事は、営業コンサルタントの中島英樹著『営業は『「自己暗示」でうまくいく』(あさ出版)の一部抜粋です。
意識で行動を変え、思考を自己管理する
おかしな言い回しにはなりますが、意識的に、心の機能のひとつである「意識」を上手に使いましょう。意識を使うと、まず行動が変わります。行動が変わると、考えや感情も変わります。一方、意識を使わなければ、行動が変わらず、考えや感情も前向きになることはありません。
「意識」を意識的に使うには、1つひとつの行動を丁寧に意識し、感じることです。たとえば、訪問先に向かうとき、地面を踏む足の裏に意識を向けてみると、いつもは気づかなかった足の裏と靴の中敷きとの違和感に気づいたり、地面の硬さやデコボコに気づいたりします。
このように、自分の身の周りに起きているさまざまなことや何気ない自分の行動に気づくのが「意識の力」です。自分の行動1つひとつに意識を向けることで、間違った行動を正しい行動に変えることができます。知らず知らずのうちに間違えていたことに気づき、修正することができるからです。
結果を出せない状態を変えるには…
さらに、1つひとつに意識を向けることで、自分が日々、どんな行動、作業をしているかがわかります。思っているよりもたくさんのことをしていることに気づくはずです。意識を正しい目的地にたどり着けるように使えば、仕事の力を簡単に上げることができるようになります。
結果を出せていない今のあなたの行動をそのまま続けていると、それが初期設定となってしまい、結果を出せないままの状態が続きます。そこから抜け出すためにも、「意識」の活用が必須なのです。
意識は、行動を変える心の機能のひとつです。あなたの営業活動を変えていく「切り替えスイッチ」として、非常に重要な役割を担っています。「意識」の力を意識的に使うために「自己暗示」を活用します。自己暗示という意識の機能で行動を変えていくのです。