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少しの工夫で家賃は下がる!知っておきたい「おとり物件」の見分け方

コラム

 また、いくつかの物件で悩んだとき、ついつい拠り所にしがちな「間取り図」についても注意が必要です。

 図面はあくまで参考として作られたものなので、案外適当で、間違いも多いです。「~畳」の表記が水増しされていたり、クローゼットのサイズ感が実物より大きく書かれていたり……。

 なので、最後の最後で迷った時は図面上の比較ではなく、面倒臭がらず、実際に行った印象で比べたほうが確実ですね。

不動産業者はコンビニ店舗数の2倍以上!

 なぜそこまで不動産会社は必死なのでしょうか?

 実は2018年3月31日時点で、全国の不動産業者数は12万3000件を超えています(:参照/平成29年度末 宅建業者と宅地建物取引士の統計について)。驚くべきことに、これはコンビニ店舗数の2倍以上の数です。そのため過当競争にさらされ、悪質な業者も少なくないのです。

 いい業者の条件としては、物件の悪いところもしっかり教えてくれること。操作しているパソコンを見せながら説明してくれることなどが挙げられます。

 また、業者名の前に書かれた宅建表示も注目すべきポイントのひとつです。「国土交通大臣( )」内の数字が大きいほど、長くやっている業者ということになります。もちろん、移転や事業拡大などでこの数値はもとに戻ってしまうので絶対ではありませんが、信頼の証ですね。

宅地建物取引業の免許証番号。5年周期で更新されるためこの場合、25年歴となる

 また、どの業者も、共通のデータベースを使っている場合が多いので、業者を変えれば新たな物件が出てくるということはあまりありません。

 もちろん地元密着型の不動産会社などは独自の物件を持っていることはありますが、大手チェーンなどをしらみつぶしに不動産業者を回るのは不効率です。

 いい業者が見つかれば、迷わずそこへお世話になることをオススメします!

<取材・文/浅原浩>

【結家不動産コンサルティング】
2011年設立、「完全紹介制」の不動産仲介業者。「不動産会社の裏側をぶっちゃける」という方針で顧客の98%が口コミで訪れる。賃貸仲介、マイホーム購入、投資物件購入など幅広い不動産業務を手がける

働きながら副業でライター。元老舗出版社勤務。メタルと文鳥が大好きです

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