元うつ病の起業家が教える「同じ会社で給与の高い仕事」に就く方法
コロナ禍の中で、正社員と非正規社員の格差、もっといえば正社員の中でも給料が高い人と給料が低い人の格差が問題となっています。「いくら仕事をがんばっても、ぜんぜん給料が上がらない……」。そんなふうに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
『うつでも起業で生きていく』(河出書房新社)を出版した元うつ病の起業家の林直人さん(@everydayjukucho)も、就職した大学の後輩の一部から、そういう相談を受けることがあるそうです(以下、林氏寄稿)。
前回の記事では、会社での給料がどのように決定しているかについてお話ししました。今回は、あなたの会社の中で「給料が高い仕事」「給料が低い仕事」とはどのような仕事なのか、もう少し詳しく分析してみましょう。
「給料が高い/低い仕事」はこれだ!
多くの後輩からの相談に乗っていて思ったことは、「薄給はうつの原因になる」ということです。どれだけ頑張っても報われない、ということが学習性無力感につながり、それがひどいうつにつながるということはよくあるようです。
基本的に会社で行っている仕事は3つに分類されます。
(1)ライスワーク
(2)オペレーションワーク
(3)クリエイティブワーク
まず、「給料が低い仕事」の典型例は「(1)ライスワーク」です。
「ライスワーク」というのは、例えば弊社であればYouTubeやLINE、Twitterに新着の動画を配信するような単純作業です。私は「お金がない」という相談をされたら、金を貸すと人間関係が壊れるという信念のもと、なるべくこういう仕事を紹介するようにしています。
こういう仕事の場合には、仕事が片付けばすぐ払うようにしています。だいたいこういう仕事がいつも月10万〜20万円ほどあり、お金に困っている元教え子の大学生などによくやってもらっています。
それなりの給料しか払えない仕事の特徴
2つ目の「給料が低い仕事」の典型例は「(2)オペレーションワーク」です。これは先ほどのライスワークよりはマシですが、やはりそれなりの給料しか払えない仕事です。
これは、基本的には日々売上を出すためにやっている仕事です。私の会社であれば個別指導をすることがこれにあたります。クリエイティブな仕事でありますが、基本的には1:1構造の仕事なので、払える給料はどうしても限りが出ています。
会社の経営が傾かない程度の資金を貯めながら、広告費を引いて、家賃を引いて……とやっていると、どうしてもこの手の仕事に払える給料には限りが出てくるのです。これは多くの会社でも同じ事情があると思います。