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「崩れた寿司は自分で握る」フード配達員のヤバすぎる実情に唖然

ビジネス

握り寿司は、ネタとシャリが命

寿司

 なにごとも経験してみないとわからないことがある。一見して単純そうなことでも予想外の苦難に直面することもあるそうで、大輔さん曰く「江戸前寿司はとくに難関」らしい。丁寧に運転してもバイクは揺れる。

「イタリアンのでかいピザも配達用の箱に入らないから最悪だけど、私が一番嫌なのは寿司なんだ。握り寿司だね。あれはシャリの上にネタが乗っただけだから、振動で配達中にネタがずり落ちるんだよ。お客さんのところへ到着したらネタがずれていて、原型をとどめていないことも多いね」

 そのあとの対処法は「ドリンク入れ替え」よりもさらに壮絶だった。

握りなおすよ! 私は北海道出身だから魚介の扱いには慣れている。よく海へ行ってウニや貝をとっていたし、鮮魚はその場でさばいて刺身にする。海へ行くときはいつも醤油とわさびを持参していた」

 バイクのハンドルを握った手で、そのまま握られる寿司……知らなければ普通の寿司だが、罰ゲームに近い何かに違いない。コロナで職を失ったことは災難だが、早く大輔さんには勤務態度を改めてほしい、そう思わずにはいられなかった。

<TEXT/逆撫太郎>

東京都出身。高校中退後、多くのアルバイトをしながら、惨めな人生経験を積む。バックパッカーとなり毎年海外へ出陣する。国内外より物品を仕入れて日本で物販に専念しつつ、よりよい人生を今も模索し続ける中年男性!

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