20代は月いくら貯めるべき?ケチケチしない「貯金のルール」
4月には多くの新社会人が初任給をもらったことだろう。みなさんは初任給、何に使っただろうか?
お金には「使う」だけではなく「貯める」という選択肢がある。そして「貯める」を覚えることによって、より有意義なお金の使い方ができるようになる。
今回は新社会人に知ってほしい「貯金」のあれこれを、『なまけものが得をする ワンコインつみたて投資術』(ダイヤモンド社)著書であり、ファイナンシャル・プランナーの山口京子さんに聞いてみた。
貯金は我慢大会ではない
そもそも20代はどのくらい貯金をしているのだろうか。
SMBCコンシューマーファイナンスが2020年11月におこなった調査(全国の20~29歳男女1000人対象)によると、20代で貯金が0円という人は18.2%。そもそも収入が少なかったり、貯金=我慢というネガティブなイメージを持っていたりする人も少なからずいるだろう。
しかし、山口さんは「貯金は我慢大会ではない」と話す。
「趣味だったり、好きなことにはお金を使っちゃっていいんです。ただ、お金をあるだけ全部使ってしまい貯金ができない人は、お金の使い道に優先順位をつけられていないのかもしれません」
優先順位とは、どういったことだろうか。
「自分が何にお金を使ったら心地よく幸せに生活できるのかを知って、消費にメリハリをつけることが、お金の優先順位をつけるということです。例えば、食べるのが好きな人は食にはいっぱいお金をかける。でも、服や他の娯楽にかかるお金は抑える。貯金を通じて、こういった感覚を培うことができます」(山口さん、以下同)
貯金は成功体験の積み重ねが重要
しかし、実際に貯金をしてみようと思い立ったとしても、漠然とはじめるだけでは長続きしない可能性が高い。
「挫折して『やっぱり自分は貯められない人だ』と諦めてしまうパターンがよくあります。こうなるとお金を貯めるのが嫌いな人になってしまうんですね」
そこで、まずは毎月の貯金額の設定方法など貯金を始める“はじめの一歩”から解説してもらうことにしよう。