社会人は口座を3つ作るべし 「お金の管理をラクにするコツ」をFPが解説
金銭管理の強い味方となる「デビットカード」
3つの口座の内で日常でもっとも使用頻度が高いのは「使う口座」だろう。この「使う口座」を上手に使えるようになれば、自ずと「貯める口座」と「増やす口座」に回すお金も大きくすることができる。
山口さんによると、日々の買い物の支払い方法が重要なポイントになるという。
「支払い方法で管理しやすいのは、断然、デビットカードです。これからお金を貯めたい、増やしたいという人には特に使ってほしいですね。FPの9割が、お金の管理に優れた決済手段だと回答しているという調査(※1)もあります」
そもそも、デビットカードとはどういったカードなのだろうか。
「デビットカードは登録している口座の残高から、支払った金額がその都度引かれていきます。つまり、残高以上を使うことができません。残高を常に意識することになり、クレジットカードのような後払いもできないので、お金の無駄遣いや衝動買いの心配もないです」
※1【参考】:ビザ・ワールドワイド・ジャパン実施のFP100名を対象とした「キャッシュレス時代の家計管理に関するアンケート」
現金とデビットカードの違い
デビットカードのメリットは他にもある。
「スマホアプリにリアルタイムで記録が残っていくので、支払い履歴を簡単に確認できます。移動時間などに見返すだけで、何にお金を使ったか、無駄な物を買っていないかをすぐにチェックできます」
デビットカードは大きくJ-Debitと国際ブランドデビットカードに分類される。国際ブランドデビットカードであれば日本国内だけでなく、海外でも利用できる場所が多い。日本では、「Visa」「JCB」「Mastercard」などがデビットカードを展開している。
支払いは絶対に現金派という人もいるだろうが、デビットカードと比べると管理の簡単さで雲泥の差があるという。
「現金での買い物で同じことを確認しようとすると、いちいち財布からレシートを取り出さなければいけません。さらに家計簿をつける必要もあります。これってとても面倒ですよね。こんな面倒な方法では、ほとんどの人が長続きしません」