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「自分の真の姿」を知りたいなら、無防備な自撮りを確かめてみるといい

学び

 自分が世間に与えているイメージを知るには一体どうすればいいのでしょうか? 1つのアプローチとして、いくつかの問いを投げかけてみるという方法があります。

ビジネスマン,虫眼鏡

画像はイメージです(以下同じ)

 実績をあげているにもかかわらず、周りからなかなか注目してもらえないのは、「実績さえあげればアピールなどいらない」と考えているせいかもしれません。もしくは、実際には、もっと努力して自分の存在を知らしめる必要があるかもしれません。こうしたパターンは時として私たちの性格の根幹を成しており、変えるには長い時間を要する場合もあります

 政府機関、NPO、ノーベル受賞者などを指導するハーバード・ビジネス・スクールの講師が推奨する、人々から敬意と好感を勝ち取り、人を惹きつけて離さない人々の共通点とは? 前回の記事に続き、簡単にできる「客観的に自分を見つめ直せる方法」をご紹介します。

※本記事は書籍『人の心は一瞬でつかめる』(あさ出版)の一部抜粋です。

カメラがとらえた自分の姿を観察する

 まずは自分が写った写真やビデオを観察してみましょう。これは鏡を見ることとは別物です。鏡を見るとき、人は無意識のうちに姿勢や表情(ときには髪形)を修正し、「最も見栄えのいい顔」をつくり出しているからです。

 写真は、しっかりとポーズを決めたものではなく、ありのままの姿をとらえたスナップ写真で、自分の姿が他人の目にどう映っているのかを確かめるようにしてください

 写真やビデオの中の自分を、一人の人物として客観的に眺め、その人物からどんな印象を受けるか自分に問いかけてみましょう。注目すべきは第一印象です。その人物から伝わってくるのは「強さ」でしょうか? それとも「弱さ」でしょうか?「温かい人」でしょうか? それとも「冷たい人」でしょうか? 

 程度の差はあれ、誰もが一定の「強さ(弱さ)」や「温かさ(冷たさ)」を発揮しているはずです。自分がどのような「強さ」や「温かさ」のシグナルを発しているのかがはっきりすれば、その反省を生かして、今まで以上に素晴らしいパフォーマンスを発揮できるようになるでしょう。

友人の助けを借りてみよう

友人

 身近な人物は、本人よりもその人のことをよくわかっているものです。研究によれば、本人に自己評価させるよりも、友人から聞き取り調査をしたほうが、より正確な人物像をつかめる場合が多いのだそうです

 信頼のおける人物から率直なフィードバックを得ることは非常に有益ですが、それを実行するのは必ずしも簡単ではありません。

 両親、配偶者、兄弟といった人々はあまりにも身近すぎて、客観性に欠けるきらいがあります。また、頼りになるはずの親友は、気分を害するような意見をなかなかにしたがらないものです。信頼できる人物に意見を求める際には、慎重なアプローチが求められます

 率直な意見を聞くということは、友人を気まずい立場に追いこむことだと理解し、相手がどんな意見を口にしても、それに対して感謝と共感を示すようにしましょう。

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人の心は一瞬でつかめる

人の心は一瞬でつかめる

さまざまなクライアント(政府機関、NPO、ノーベル受賞者、NSA)をコーチする中でわかった、人を惹きつけて離さない人々の共通点「強さ」と「温かさ」の心理術

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