コロナで激務になった男性。意中の女性からも「連絡やめるね」とキツイ一言
テレワークでサボる部下にイライラ
「テレワークの派遣社員はビデオで監視できるようになっているのですが、そのカメラを勝手にオフにしてサボっている社員がいたんですよ。ちょうど僕はその頃、派遣社員では手に負えない顧客の電話対応をしていたので全然気付かず、上司から後でこっぴどく怒られました。他にもレポートの提出が遅れていたことを派遣の女の子に伝えたら『え、何のことですか?』と返されたり……。
今まで会社で毎日やっていたのに、テレワークになったことで気が緩んでいるのか忘れているんです。他にも業務状況を知らせるメッセージを『電話対応中』にしたまま、私用LINEをしている社員も……。監視カメラには見切れていましたが、iPhoneがしっかりと映っていましたからね……」
管理する人員増加に加えて、テレワーク社員の管理と慣れない業務で橋本さんの勤務時間は1日10時間以上になったといいます。そんな激務ゆえに、プライベートまでにも影響してしまいました。
気になる女性も離れていき…
「自粛期間中にマッチングアプリを通して知り合った女性がいて、緊急事態宣言が解除されてから何度か一緒に食事に行ったんです。結構良い感じの仲になっていて忙しくなる前は毎日のように連絡をとっていたのですが、それが全然できなくなりました。
12月が彼女の誕生日と言っていたので、その日は空けてデートする予定だったんです。しかし、12月に入るとさらにコロナの感染者が増えて派遣社員を全員テレワークに移行することに……。今まで以上に残業も増えて、休みをとれる目処がまったく立たなくなってしまいました。彼女からは『忙しそうだからしばらく連絡するのやめるね』というLINEが送られてきて、それ以来、音沙汰はありませんね……」
なお、今も橋本さんの激務は続いており、1月7日に2度目の緊急事態宣言が発令されてからも出社しているといいます。コロナ感染への不安も含めて、橋本さんが体調を崩してしまわないか心配です。
<取材・文/結城 イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>