職場で「白以外のマスク」はNGか。失敗しないマスクのマナー
ビジネスの場でもマスクが欠かせない世の中になってしまった。しかし、しゃべりにくい上、相手の表情も見えにくく、正直言って不便極まりない。また着用するマスクによっては、印象が下がり、仕事に悪影響が出ることも……。
そこで今回は、マナー講師の香山万由理氏に、ビジネスシーンにおいて「恥をかかないマスクのマナーや選び方」について指南してもらった。
ビジネスシーンでは避けたいマスクとは?
はじめにビジネスシーンで「NGなマスク」について香山氏は次のように話す。
「コロナ以前は、風邪や花粉症といった事情でマスクをする場合を除き、マスクをしたまま人と接するのはビジネスマナーとしてNGでした。しかし新型コロナウイルスの影響により、マスクをしないほうがマナー違反になってしまいました。いまやマスクに対するビジネスマナー基準は大きく変わっています。
マスクの種類も多岐に渡り、デザインとしてNGなものの基準もゆるくなっていますが、フォーマルな場では“蛍光色マスク”や“キャラクター付きマスク”は避けたほうが無難です。また黄ばんでいるなど“汚れているマスク”や何度も使ったかのような“ヨレたマスク”は清潔感を損なうので避けるべきです」
ビジネスシーンに適したマスクの選び方
また、意外と見過ごしがちだが、マスク着用後は必ず鏡で確認するのがおすすめだとか。
「マウスシールドは、話していると、アクリル部分が呼吸で曇り、水滴がつき始めることがあります。長時間にわたると、水滴が流れ落ちてくるようなことがあり、清潔感に欠ける場合があるため、時々拭き取るなどすると良いでしょう」
以前では考えられないくらい、多様なマスクが流通している。その中から、スーツを着ている際など、ビジネスシーンに適したマスクを選ぶとしたら、どんな基準で選べばいいだろうか。
「基本は、服装に合ったカラーがおすすめです。布製の洗えるマスクの場合、白ではないことも多いので、その日の服装からあまり浮かない色が良いでしょう。ダーク系スーツに黄色やオレンジなどを選んでしまうと、マスクだけが浮いてしまいます」