サラダチキン、便器…大ヒット商品の影にあるスゴい「地味チェンジ」
鶏のムネ肉の皮を取ることで、カロリーを40%カットできるとのことで、ダイエット中の人や、アスリート選手などにも高い人気を誇っており、番組のコメンテーターとして出演していた森永卓郎さんも「減量中はサラダチキンを主食にしていた」と話していました。
現在では、精肉売り場だけでなく、惣菜コーナーやカット野菜コーナーでも販売されており、アマタケは、24時間体制で、限界まで工場を動かして生産に励んでいるそうです。
開発に四半世紀かかった「トイレ」の新機能
住宅設備機器メーカーの最大手株式会社リクシルは、便器の素材を変えた「アクアセラミック」という新製品を発売しました。
トイレの汚れは、油分を含んだ汚物の付着と、水アカの付着の2種類があるそうです。
従来では、どちらかを付着しにくく加工すると、もう片方が付着しやすくなってしまったそうです。そこでリクシルは四半世紀にも渡る研究開発の末、水アカを防ぎつつ、油分を含んだ汚物も流しやすくする「アクアセラミック」という新素材を開発しました。
「汚物」と「水アカ」に対して防汚機能の役割を果たす特殊な物質を釉薬に一体化させたもので、その効果は100年以上持続するものなのだとか。
今後は、アクアセラミックを便器以外の水回り製品にも使用していく予定だそうです。
その時々の時代が求めるニーズを読み取る
これらのマイナーチェンジした新製品を受けて、ネット上では、
「郵便受け、カラーバリエーションも豊富でかっこいい」
「今まさに、ダイエット中でサラダチキンを食べている。たまり醤油が一番好き」
「四半世紀もかかったということは、一体どれだけの労力が注ぎ込まれたのだろう」
普段から使っているものに企業努力が隠されていることに、驚きの声があがりました。
既存の商品を、時代が求めるニーズに合わせてマイナーチェンジをすることによって、儲けることができた事例が紹介されました。
すでに形が完成されている商品でも、今一度見直してみることによって、儲かるチャンスが発見できるかもしれませんね。
<TEXT/湯浅肇>