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花澤香菜、やめるはずだった芸能活動「声優への背中を押してくれたのは母」

暮らし

大きな影響を与えてくれたのは母

羅小黒戦記

――辞めたいと報告するところまで行っていたのですか?

花澤:はい。でもそのときに「(事務所の方に)声がいいから辞めないで、続けて欲しい」と言っていただきました。そこで、必要とされる場所があるなら、声で必要としてもらえるなら、求めてくれる人たちと一緒に働きたいと思ったんです。

――事務所の方の言葉もそうですが、お仕事をしていくうえで、大きな影響を受けてきた人や言葉はありますか?

花澤:声優の仕事をやるという決断の背中を押してくれたのは母です。今でも何か迷うことがあると、最後の切り札になってくれるのは母なんです。でも母に相談するときというのは、もうだいたい「やりたい」という気持ちがあって、それを最後に押してほしいという気持ちなんですけどね。

 私の母は20代の若い頃に私を生んでいます。そして弟との2人姉弟を、何不自由なく育ててくれた。仕事も早い段階で復帰して、今も働き続けています。そうした母のバリバリと働いている姿には、大きな影響を受けていると思います。

前向きに未来を考えられる作品

花澤香菜

――ありがとうございます。最後に花澤さんが本作から受け取ったメッセージを教えてください。

花澤:いま大変な世の中で、さまざまな意見があって、何が正しいのか分からない状況ですが、いろいろ思っていいし、選択していっていいんだよと言ってもらっているようでした。

 エンターテインメントとして純粋に面白い作品であるとともに、もちろん自然と人間の共存についても描いていて、人間による自然破壊も描かれますが、そこで胸を痛める作品というよりは、前向きに未来を考えられる作品なんじゃないかと。「不安はいっぱいあるけれど、きっと選択肢はたくさんあるはずだよ」と、前向きなメッセージを私は受け取りました。

<取材・文・撮影/望月ふみ>

ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異
Twitter:@mochi_fumi

【公開情報】
映画『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』は公開中
(C) Beijing HMCH Anime Co.,Ltd

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