人気主婦YouTuberが明かす「UUUM独立の真意」と深夜3時の号泣事件
もはやレッドオーシャン化したYouTuber界。数年前から競争は激化していたが、YouTuberとしては後発と言える2017年から動画投稿をスタートし、わずか1年で「YouTuberタイアップ動画起用社数ランキングTOP10」のトップに上り詰め、案件女王と呼ばれたのがほしのこさんだ。
トップ10のなかで最もチャンネル登録者数が少ないにもかかわらず、なぜ彼女に企業案件が集まったのか。
ほしのこさんはもともと専業主婦で、生後半年の子どもを育てながらYouTuberデビューした。当初は家族の理解も得られなかったと言う。インタビュー前編に続き、多忙なほしのこさんがどうやって急速にファンを集め、企業の信頼を勝ち取っていったのかを聞いた。
多忙な日々で涙が止まらなくなった
――ほしのこさんはInstagramでファンを作って、2017年からYouTube投稿を始めたとのことですが、すぐに軌道に乗ったんですよね。
ほしのこ:2017年頭に本格的に動画投稿を始めて、とんとん拍子にチャンネル登録者が増えていき、春にはYouTuber事務所のUUUMから「いっしょにお仕事しませんか」とお声がけいただいて所属することになりました。それからは企業案件がどんどん入ってきて、最初は月数万だった広告収入があっという間に数十万になって、YouTubeが趣味じゃなく仕事になったんです。
――小さなお子さんを育てながらのYouTube活動は楽ではなかったと思います。生活の変化には対応できましたか?
ほしのこ:全然できなくて苦しかったですね。2017年頃はまだYouTuberが社会的に認められていなくて、夫も母も「YouTuberって何?」という状態。当時の夫は亭主関白だったので「YouTubeはヒマだからできる趣味。家事と育児は今まで通りちゃんとやってね」と言われ、私も「全部自分で完璧にやらなきゃ」と思い込んでいて、家族を頼ることができなかったんです。でもいただいたお仕事はきちんとやらなきゃいけないので、子どもが寝てから動画を作って、深夜に残っている家事をして……(涙で声が詰まる)。
そんな生活を1年間続けていたら「一日中家にいるけど、育児と家事と仕事しかしていない。私はいつどこで休めばいいんだろう? なんのために仕事しているんだろう?」とわからなくなってしまい、涙が止まらなくなっちゃって。
泣いている私に夫がかけた一言
――それはつらいですね……。そんな苦しい状況を抜け出したきっかけは何ですか?
ほしのこ:泣くときは独りで隠れて泣くようにしていたんですけど、動画の編集が終わって夜3時くらいに食器を洗っていたとき、眠くてつらくてボロボロ泣いていたら夫が起きてきたんです。
初めて号泣している私を見て、「もっと協力するべきだった。これからは二人でがんばっていこう」と言ってくれました。それからは夫も家事や育児をするようになって、YouTube活動にも協力的になりましたね。
――ほしのこさんの姿を見て意識が変わったんですね。
ほしのこ:私が稼ぐようになって実績ができたことも大きかったと思います。趣味だと思っていたYouTube活動を仕事として認めたんじゃないかな。今では動画にも出てくれますし、私の仕事のサポートもしてくれるので、当時とは全然違います! やっぱり実績や数字があると人から理解されやすくなりますね。