最大1100万円、長野市移住で支援金。移住者に聞く、住むメリット・デメリット
東京ではほとんど声をかけられないが…
長野市に住んでみて、どんなメリットとデメリットを感じているのだろうか。まずはメリットについて松江氏は次のように話す。
「温泉があること、野菜や果実が美味しいこと、スケール感が大きいこと、人が温かいこと、モノやコトが多すぎず少なすぎず、ちょうど良いことです」
「人が温かい」というのは、どのような体験からそう感じたのか。
「何かしらのつながりがある人たちは、みなさん歓迎ムードがあったり、積極的に話しかけてくれたりします。私はどちらかというと話かけづらいオーラがあるタイプなので、東京ではほとんど声をかけられません。そういったこともあり、些細なことでも僕には温かく感じますね」
東京に比べてガソリン代がかかる
また長野市に住んでみて、どんなデメリットを感じているのだろうか。
「カルディやIKEA、コストコが無い点でしょうか。それは半分冗談ですが、長野市には今のところデメリットを感じていません。強いて言うなら、ガソリン代が東京と比べて高いところです。
東京では自転車通勤、長野では車通勤のため、車の使用頻度がまるで違い、比較することはできません。ただ、僕の車はレギュラーガソリン車ですが、レギュラーの1リットルあたりの料金でだいたい10~13円くらい長野のほうが高いです(※2020年10月26日現在)」
経済産業省の資源エネルギー庁が公表しているデータのうち、2020年10月19日付けのガソリン代について比べたところ、東京都の「ハイオク」は1リットル当たり145.6円、「レギュラー」は134.8円。長野県の「ハイオク」は153.7円、「レギュラー」は142.5円で、8円ほどの差がある。
車は地方では特に、主要な移動手段となる。地方によってガソリン代は異なるため、地方移住を検討している場合は確認しておいたほうが良いだろう。
長野市は、地方に移住してテレワークしたい、自然や美味しいもの、温かい人々に囲まれて生活したいと考えている人にとって、まさにぴったりの場所と言えそうだ。
<取材・文/一ノ瀬聡子 取材協力/長野市移住・定住相談デスク OYAKI CLUB(おやきクラブ) 長野店>