「本当に難しいと思う」女優・吉田志織が20代のうちに叶えたい野望
現場で必ず続けていること
――吉田さんも爆発せずに、静かに怒りを見せるタイプですか?
吉田:私は感情を出しやすいタイプだと思います。本当にイラっとしたときは、1回冷静になるかもしれませんが。でも基本は喜ぶときも、悲しむときも、すぐ顔に出ますね。
――さて、デビューして3年が過ぎましたが、現場での経験を通じて「この人のこういうところは見習いたい」と吸収して行っていることなどはありますか?
吉田:『心が叫びたがってるんだ。』(’17)に出させていただいたときに、友達になった子がいるんです。その子は私よりも芸歴が長かったのですが、いつも全員に挨拶をして帰っていました。それを見て、私も、近くにいた人だけじゃなくて、お忙しい人以外には、自分から顔を出しにいって、なるべく全員に挨拶して帰るようにと、それからずっと続けています。
デビュー当時の夢がリアルな目標に
――現在23歳ですが、20代のうちに叶えたい野望を教えてください。
吉田:もっと色んな勉強をして、海外でもお仕事できるようになりたいです。
――以前、「ハリウッド女優になりたい」と発言されてました。
吉田:はい。でもお仕事を重ねてきて、それから実際に勉強をしていくうちに、どんどん自分のなかでリアルになったことで、当時より難しいことだと感じています。たとえば英語も、ゆっくりな動画を聞いていれば、聞き取れても、まだ日本語に訳してから理解する感じで。今は勉強の仕方自体を変えています。
それでもまだ難しいし、これが上手にしゃべれるようになって、さらに私はお芝居するんだよな……と、自問自答するようになりました。本当に難しいと思いますが、でもそう感じるようになったうえで、やっぱり行きたい。
――いろんなことを経験して、リアルに感じるようになってみて、改めて。
吉田:はい。以前は「行きたい! 夢なの!」と何も考えずに発言していました。今は「難しいな」と冷静になったうえで、それでもやっぱり海外でもお仕事がしたいと思っています。
<取材・文・撮影/望月ふみ>