非難されてもパチンコ屋に通う若者を直撃「ほかに行く場所ない…」
「新台に搭載された『遊タイム』を狙う」
最後はスマホ片手に店内を何周も歩いている長身男性(20代後半・男)に聞こう。
「つい最近パチンコに『遊タイム』っていう機能が搭載されてさ。これがメチャクチャ熱いんだよ。確実に勝てるからね」
「遊タイム」とはパチンコにおける「天井」機能。簡単に言えば何度抽選しても当たらない台を救済するために、ある一定の抽選回数(天井)を超えてからは、ほとんど玉を消費することなく抽選を受けることができる、というユーザーにとってはありがたい機能である。
「まだ始まったばかりで導入機種も少ないから、詳しくないジイさんバアさんたちが、天井間際の台なのに帰ったりするわけさ。それをいただけば100%勝てるよ」
「100%勝てる」と断言するワケ
同じように狙ってる客も多いのでは?
「いまコロナのせいで客足が遠のいてるでしょ? 特に中小規模のホールはガラガラ。だからライバルが少ないわけさ。天井に近い台がフツーに転がってるんだよ」
オススメの台は?
「そりゃ『新・必殺仕置人 TURBO』一択だね。こないだなんか隣のバアさんが捨ててくれた天井スレスレ台を打ってたら、5000円の投資で1万発も出ちゃってさ。30分くらいで3万5000円も儲けちゃって笑いが止まらなかったよ」
コロナの影響下でもパチンコ屋に通う若者たち。無鉄砲に見える彼らの行動にも、それぞれの「ワケ」があったわけだ。
<取材・文/野村竜二>