いきなりステーキだけじゃない。急成長企業のしたたかな経営戦略
3年で169店舗も開店した不動産仲介業「ハウスドゥ」
不動産仲介業を事業としている「ハウスドゥ!」。2005年に1号店をオープンから、現在は434店舗にまで拡大しています。ここ3年以内に限ると169店舗も新規に開店しています。今、もっとも勢いのある不動産仲介業者と言えるでしょう。
ハウスドゥは、これまでの不動産業界では常識とされていることを破ることによって、成長した会社だそうです。不動産の売買時に、お客様に過去の周辺の売買価格の情報を公開し、適正な価格かどうか判断してもらえるようにしたそうです。そのことによって信頼を勝ち取って、多くの取引を成立させたのです。
また、持ち家をハウスドゥに売却し、同時に賃貸借契約を結ぶハウス・リースバックというサービスを始めたところ、相続対策や老後の蓄えが欲しい高年齢層を中心に人気だそうです。
年内には514店舗まで拡大する予定とのことで、これからの成長に期待が持てます。
創業3年で100店舗突破「ガッツ・ジャパン」とは?
2015年4月に始めた格安レンタカーサービスによって、たった3年で100店舗を突破したのがガッツ・ジャパンです。都心在住の人にとっては、あまり見かけない会社かもしれませんが、郊外を中心に店舗の数がどんどん増えています。
レンタカーを借りようとインターネットで調べたことがある人は、サイトなどで料金表を見てその安さに驚いたという人も少なくないでしょう。一番安いプランだと、なんと24時間借りてたったの2000円なのです。
長期間レンタルしても、車の維持費とそう変わらない値段でレンタルすることができるそうです。そのため、営業車として年単位でのレンタルするビジネス利用や、マイカーの代わりに長期間レンタルしているという人も少なくないようです。
ガッツ・ジャパンは、型落ちの軽自動車を仕入れ、軽自動車のみのレンタルに特化することによって、その安さを実現しています。軽自動車のみを扱うことによって税金や整備費用を抑え固定費を安く抑えることができるそうです。
また、車種選択を廃止し、(2ドアや4ドア、バンやトラックなど)クラス別のレンタル制にしたり、ETCやナビをオプションにしたり、ネット予約を充実させるなどして、徹底的なコストカットを図っているとのことです。
顧客第一主義の企業の姿勢に感動の声
ネット上ではこれらの企業に対して、好感を持ったという意見が多く寄せられていました。
「がっちりマンデーを見て食べたくなったのでさっそくいきなり!ステーキに食べに行ってきた」
「今週も興味深い内容だった、自分の仕事にも生かせそう」
「やはり誠実に商売をすることが何より大事なことなんだなと思った」
「消費者に利益を還元して、誠実にビジネスをしている企業が伸びるというのは当たり前のこと」
お客様にとって品質の高いサービスを提供できる企業が成長しているというのは、当然のことなのかもしれません。
質の高いサービスを提供するためには、特定の分野に特化して、徹底的なコストダウンを図って、顧客の利便性を向上させる、といった企業努力が必要なのでしょう。
<TEXT/湯浅肇>