入社式に芸能人を呼ぶ会社はヤバい?ブラック企業の見分け方
ブラック企業で働きたくないとは、誰しもが思うことでしょう。
本来の意味での「ブラック企業」とは、違法な労働契約のもとに、従業員を低賃金のまま食いつぶすような働き方をさせる企業を指しますが、昨今では、仕事そのものの厳しさ、人間関係の軋轢、残業時間の多さなどさまざまな要因を含むようになりました。
『バカはブラック企業に入りなさい』(徳間書店)を上梓した人事コンサルタントの大橋高広氏は、良いブラック企業(グッドブラック企業)と悪いブラック企業(バッドブラック企業)の2つのブラックがあると分析します。
ここで言う「バカ」とは「成長するために必死に働く人」に敬意を込めた呼び方で、グッドブラック企業とは「仕事はキツいが成長できる会社」のような意味だとのこと。
このふたつのブラックを見分けることは、仕事を選ぶ上で非常に重要なことだと大橋さんは言います(以下、大橋氏の寄稿)。
グッドブラック企業の見分け方
僕の経験上、グッドブラック企業はたしかに存在します。
では、どこでそれを見極めればいいか。仮にあなたが今、転職を考えているとします。希望転職先の企業情報を見るにあたって、まず見てほしいのは、これです。
「社員教育の体制が整備されている会社か否か」。このことをポイントに考えてみてください。たとえば、求人票に「20代でも管理職を目指せます」「実力次第で稼げます」などの言葉がある場合は、注意が必要です。
前者は管理職層が手薄で教育の体制が整っていない可能性が高い。後者は給料がほとんど歩合給で構成されているだけであって、いきなり営業で成果をあげてこいと言われる可能性が高いでしょう。
MBO(Management by Objectives=目標管理制度)、KPI(Key PerformanceIndicator=重要業績評価指標)といった数値管理を多用する会社は、バッドブラック企業である可能性が高いです。
実はグッドブラックな有名企業
みなさんがよく知っている企業にも、グッドブラックな会社は存在します。なかでも僕が注目しているのが、プルデンシャル生命保険です。高い離職率のせいで芳しくない噂もありますが、間違いなく生命保険業界では営業力ナンバーワンの会社です。
多くの離職者が卒業後に活躍している点を考えても、優秀な人材を輩出しているといえます。
なにしろ、成果をあげたときのインセンティブがすさまじいのです。営業成績が認められると、給料への反映はもちろん、海外旅行を含んだ豪華な表彰式典に参加できるというサプライズなども用意されています。
これだけだと前述の数値管理を多用する企業には気をつけたほうがいいという説明と矛盾していると感じる方もいると思いますが、大きく異なる点があります。同社には営業成績を獲得するための独自の研修プログラムも整っていますから、単なる野放しではない。稼げる人材にするための方法に手ぬかりはありません。
かなりシビアな成果主義ではありますが、頑張りたい人が頑張ることができる仕組みが完成しているので、自分を鍛えあげたい人にはおすすめの会社です。