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香港で続く抗議デモ。今後、現地に行くなら気をつけるべきことは

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若者たちの価値観はまるで異なる

 香港では、日本と同じように、フェイスブックやツイッター、LINEなどは十分に使用できるが、そこから電車で30分くらい行った中国本土では、それらお馴染みのSNSがブロックされた世界だ。

 距離的には近いが若者たちの価値観はまるで異なる。香港の人々は「チャイニーズ」と言われることを好まず、自分たちは「ホンコニーズ(香港人)」だと主張する。

 逃亡犯条例改正案に反対する抗議デモが激化してから、2020年6月9日でちょうど1年となる。同改正案は昨年10月に撤回される形になったが、香港市民の不満は依然として何も改善されていない。

もし香港に行くなら気をつけること

香港 デモ

 7月1日の香港返還記念日に合わせて200万人規模のデモを呼びかける動きもあり、国家安全法と合わせて抗議デモや暴動がいっそう激しくなる恐れがある。

 もし読者の中で、今後香港を訪れる方々がいるならば、以下のことをお勧めしたい。

 まず、昨年の動向を踏まえ、仕事などで香港へ渡航するのであれば、週末に重ならないよう平日を選んだほうが良い(ただし金曜夜から抗議デモがヒートアップする可能性もあるが)。

 土日は半島側と香港島の繁華街(コーズウェイベイ、セントラル、チムサーチョイなど)で大規模な抗議デモが発生する恐れがある。それにともなって、地下鉄やバス、エアポートエクスプレスなどの運行がストップ、もしくは大幅な遅延が生じ、帰国便のフライトに間に合わないという事態も考えられる

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