漫画『鬼滅の刃』の名言に学ぶ「最強の自分」の手に入れ方。心理カウンセラーが分析
2. 年長者から自立を促す言葉
「人に聞くな 自分の頭で考えられないのか」
(1巻 第3話「必ず戻る夜明けまでには」より)
炭治郎が鬼の倒し方がわからず、自分で何も策を考えずに丸投げで質問した、鱗滝左近次から言われた言葉です。
年長者からの強い言葉ですが、自立を促す言葉です。わからないことは聞いても良いけれど、自分で考えてから、聞くことで聞き方は変わってきます。
アドバイスを求めるのと、丸投げで相手から答えを聞き出そうとするのは雲泥の差。自分の中である程度の答え、考えをもって問えば、質問の仕方は、「どうすればいいですか?」にはならなりません。気を付けましょう。
3. 自分を成長させ、強くさせる言葉
「君には未来がある 十年後二十年後の自分のためにも今頑張らないと 今できなこともいつかできるようになるから」
(12巻 103話「縁壱零式」より)
こういった言葉は、本来は、年長者が若年者にかける言葉ではあるのですが、このセリフを言った炭治郎は、この言葉を自分にも言い聞かせ、また、そう信じています。
今やっていることが、何か意味のないものに感じたり、自分にはできないと諦めてしまったり。人に注意されて腹立たしくなって、すねてみたり。仕事をしていても、そういうことは多々あると思います。
だけど、実は、無駄なものは何もありません。今やることは目の前の事を片付けるという意味だけではなく、未来の自分のためでもあるのです。
くだらないと高をくくったり、できないと諦めてはいけません。経験は自分にしか得られないもの。どのようなことが先に役立つかは、今すぐにはわかりません。だからこそ、ひとつひとつを大切に誠実に取組むことが、自分を成長させることにつながるのです。そして、自分を強くしていくのです。
ぜひ、これ以外にもあなたに刺さるメッセージを見つけてみてください。きっと昨日より強くなっている自分と出会えることでしょう。
<TEXT/井島由佳>