「誰でも話し上手になれる」コツを、ディスカッションの達人が伝授
「あれ? 私、ちゃんと話せてる?」
「なんかシーンとしちゃったけど、どうしよ……」
Zoomなどを使ったミーティングで、なんだか不安に感じることはありませんか?
WEB会議は、発言のタイミングが難しかったり、相手の反応や場の空気が読みづらかったりと、対面とはちょっと勝手が違います。それに、発言者が参加者みんなに向かって話すシチュエーションになるため、1問1答形式になってしまってイマイチ盛り上がらない、なんてこともあります。
頭の中を整理する型さえ覚えてしまえば、誰でも「打ち合わせ上手」になれると語るのは、『超速!問題解決』(アスコム刊)を上梓した、会議ドクターの高橋輝行さん。自分が話をするとき、相手の話を聞くとき、どちらにも使える「頭の整理術」を紹介してもらいます(以下、高橋さん寄稿)。
「わける」ことで「わかる」ように
上手に話すのが苦手という人は、まず「わける」ことと「書く」ことをやってみてください。
「結局、何が言いたいの?」とか「もっと簡潔に話してくれ」というのは、実はWEB会議に限らず、上司が若手部下によく感じている不満でもあります。話の要点がわかりにくい原因は、わけて考えていないこと。
「わかる」の語源は「わける」だといわれるように、分離させることと理解することは同じことなのです。
例えば「ハンバーガーとはなんですか?」と聞かれても何を説明していいか悩んでしまいますが、「材料」「値段」「大きさ」「食べ方」みたいにわけてしまえば、わかりやすく説明できます。