「入社2年目からのスーツ選び」まずは“無難”から卒業せよ!
新入社員のスーツというと、みんな決まって黒かグレーだったり“無難”なものを選びがちです。就職活動中に着ていたリクルートスーツから卒業できていない人も、なかにはいるのではないでしょうか。
1年目こそあたたかく見守ってもらえるかもしれませんが、入社2年目以降もそのままだとついには陰で「あの人ってダサいよね……」なんて言われてしまうかも。
そこで今回は、入社2年目からおさえておきたいスーツ選びのポイントを、メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBさんに教えてもらいました。
サラリーマンの9割が知らない正しい「サイズ感」
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。
まずスーツとは、「カジュアルスタイル」ではなく「ドレススタイル」です。カジュアルスタイルでは適度なシワ感や色落ちが格好良かったりしますが、スーツはそういったものが大嫌いです。
しかし電車に乗っているサラリーマンを見ていると、約9割はパンツの裾丈が長すぎて裾がたるんでしまい、シワが入ってしまっています。スーツスタイルでのパンツはたるみがなくストンと落ちているほうがシルエットがキレイに見えます。
裾は一度上げてしまうとほとんど戻せないので、スーツ屋さんとしてはクレーム対策として長めに作っておくことが多いんです。後日また調節しに行けばいいのですが、ほとんどの方はそのままです。
次にパンツのウエスト。ウエストが余りすぎていると、ベルトで締めたときに、やはりシワが出てしまい、だらしない印象になってしまいます。
またシャツの首回りも重要です。首回りのサイズが合っていないシャツを着てネクタイを締めると、首回りにシワが出ます。顔まわりの目に付く場所にシワが入ると、スーツスタイルとしてはガクンと完成度が落ち、安っぽく見えてしまいます。
今の時代、日本のお店で並んでいるスーツって安くても、そこまで質の悪い生地や縫製のスーツはありません。ジャケットの袖やパンツの裾の長さなど、サイズをしっかり合わせることで、ある程度きちんとして見せることができます。
ユニクロにも着丈や袖丈、フィット感などを選べるセミオーダースーツや、首回りや袖丈などを選べるセミオーダーシャツがありますが、コスパが良くオススメです。
ウールに、麻素材……。「素材の季節感」を意識すべし
1年目の方なら、ウォッシャブルスーツやシワのつきにくいイージーケアのものだったり、素材的にオールシーズンで着れるスーツを着ている人が多いのではないでしょうか。
2年目で金銭的にも少し余裕が出てきたのであれば、オールシーズンのものではなく、秋冬にしか使えないウール素材のスーツや、夏にしか使えない麻素材のスーツを買ってみるのもいいかもしれません。
贅沢品と思うかもしれませんが、オールシーズンのスーツを着ている人のなかでは、それだけで個性が出ますし、オシャレ度が上がって見せられます。