ハリウッドスターも訪れた「六本木の本格ショーパブ」女性だらけ職場の舞台裏
話をしっかり聞いてあげることが大事
――そうなんですね。当然といえば当然ですが、女性がとても多い職場です。その中で男性が立ち回るのは、気苦労もたくさんありそうですが、自分なりのコツとかってあるんですか?
クロト:まずは彼女たちの話をしっかり聞いてあげることが大事。なんといっても女性ダンサーは、バーレスクのメインキャストであるのと同時に1番のお客さんでもありますから。彼女たち自身がショーを楽しまないと店の営業は成り立たちません。なので「これをやりたい」とか「こうして欲しい」という要望があれば、僕らがやれる範囲でサポートして形にしてあげたりとか、そういう協力体制が良好な関係を保つための潤滑油になるのではないでしょうか。
あと些細なことでもしっかりコミュニケーションをとっています。まずはお互いが話しやすい環境を作っておかないと、その先にある信頼関係まで発展させるのは難しいと思うので。ただし、仕事でダメな時は怒ったりもします。それも信頼関係がベースにないとできないことですから。
六本木を世界的なエンターテイメントの街に
――海外から有名人が来店することもあるという噂もありますが、日本に留まらず世界的にも有名なスポットになりつつあるのかもしれませんね。
クロト:もちろん名の知られた方々もご来店されますよ。お忍びでいらっしゃる方もいるのであまりベラベラとは話せませんが、誰もが知ってるハリウッドスターが来店したこともありました。さすがにみんなびっくりしてましたね(笑)。
――今後の展開について構想があれば教えてください。
クロト:店舗数を増やすというよりも、箱(お店のキャパシティ)の規模を大きくして、さらにハイクオリティなショーをより多くのお客様に提供していきたいと考えています。
あと六本木を世界的なエンターテイメントの街にしたいという壮大な夢もあります。昔の六本木はちょっと怖いイメージを持たれる街だったかもしれませんが、今はもう違います。僕らの目標はアメリカのブロードウェイ。この六本木が日本のブロードウェイみたいな存在になれば最高ですよね。
<取材・文/永田明輝>