ハリウッドスターも訪れた「六本木の本格ショーパブ」女性だらけ職場の舞台裏
眠らない街・東京の六本木。この不夜城で今一番アツいエンターテイメント空間といえば、美女ダンサーたちの華麗なパフォーマンスが楽しめる本格ショーパブ「バーレスクTOKYO」。
地上波にも取り上げられる夜の超人気スポットなだけあって、店が稼ぎ出す月商は1億円に達することもあるとか。前回の記事ではクロト氏がショービシネスの世界に入るきっかけについて話を聞いたが、今回は“バーレスク流”の女性ダンサー発掘育成術に迫った。
女性からの問い合わせは月100件
――バーレスクの女性ダンサーはパフォーマンスのレベルが非常に高いことで有名です。伸びしろのある若い才能を発掘するための求人や面接もクロトさんのお仕事なんですか?
クロト:そのへんはケースバイケースですね。2017年にオープンした「Party on」のような系列店をすべて合わせると、総勢約260名の女性ダンサーが在籍していて、この六本木の店だけで1か月に100件くらいダンサー志望の女性たちから問い合わせがあるんです。さすがに希望者全員を面接するわけにもいかないので、その中からバーレスクのスタイルに適性がありそうな方だけに絞らせてもらっています。
――具体的にバーレスクの適性基準というのは?
クロト:例えばビジュアル的に優れていることも大きな才能だと思うし、すごく伸びしろがありそうだとか、磨けば光るダイヤの原石かもしれないと感じた場合は、未経験者や異業種の方でも採用される可能性が高いと思います。意外に思われるかもしれませんが、ダンス経験はそれほど重視していません。今は1日に2、3人程度のペースで、僕とか担当のスタッフが面接をしているという感じですね。
あと最近は、直接僕のTwitterにDMが来ることもあるんで、その時は、とりあえずプロフィールと写真を送ってもらってから後日面接させてもらうこともあります。
勤続9年の女性キャストも
――将来性のありそうな「金の卵」を探している感じですね。
クロト:そうかもしれません。だからバーレスクに在籍する女の子たちはみんな能動的です。出勤時間は16:30ですけど、レッスンは15:00からやれるので、今もああやって(オープン前の取材中にも、ステージでダンス練習をしている女性が多数いた)レッスンしている人たちがいますし、逆に営業終了後の深夜1:30を過ぎてから、そのまま居残ってレッスンする人もいます。会社が用意した無料の寮があるので、ダンサーのみんなは安心して仕事や練習に集中できるのではないでしょうか。
――これだけの大所帯だとダンサーさんの入れ替わりも激しそうですけど。
クロト:いや、入れ替わりはそれほど激しくないですよ。1番長いキャストだと、9年くらいダンサーをやってくれているベテランもいますからね。まあそれでも多い時で月に60人くらいの新人が一気に入ることもありますから、バーレスクを卒業して次のステップに進む人もいるし、あるいは「バーレスクannex~YAVAY」っていう日本のアニメや和装をコンセプトにした系列店があるんですけど、そちらに移籍する子もいたりします。