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成長した気になって「何も身についていない人」に必要な過ごし方

学び

インプットとアウトプットを繰り返す

 テーマを絞って数々の本からインプットをしたら、次にアウトプットをしてみましょう。何事も、実践あるのみです。

 習得したことを人に教えてみると、自分の知識として定着しますし、相手から質問を受けた際に「分かったつもりになっていた」という事実に気づくこともあります。「知っている」と「できる」は知識レベルで大きな差があります。きっと、新しい発見が得られることでしょう。

 そのように、決めたテーマについてとことん深堀りし、完全に自分のものとするまで追求するのです。

 読書に限ったことではありません。私の場合、「1週間に初対面の人9人と会い続ける」という目標を掲げました。

当たり前レベルを上げる=習慣化するまでやり続ける

名刺交換

 同じ価値観の人と話をするのは、安心できるし、楽しいものです。一方、自分とは違う世界に身を置いている方や、価値観が違う人たちと話すことは、不安なこともあります。しかし、絶対に学べる範囲が広がり、自分の視野を広げることに繋がると思ったのです。

 そこから10年。私は社長になった今でも、名刺獲得キャンペーンで社内1位の座を譲ることはほとんどありません。1週間に9人の新しい人と出会うということは、もはや、私にとって特別なことではなく「当たり前」です。

 習慣化していくと、当たり前レベルが上がっていきます。意識しなくても、無意識にできるようになるのです。そうして、ひとつずつ極める分野を増やしていくことで、あなたは必ず成長していきます。

 まず、「これだ!」というテーマをひとつ見つけることからあなたも始めてみてください。

<TEXT/長井亮>

採用代行・採用アウトソーシングを事業とする㈱アールナイン代表。著書は「20代で身につける成長の法則」「会社では教えてくれない仕事のルール」等多数。5000人を超える就職・転職の相談実績を持つ

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