成長した気になって「何も身についていない人」に必要な過ごし方
こんにちは。採用・定着支援コンサルタントの長井亮です。今回は、「成長するためには、日々何をして過ごせばよいのか」というちょっと大きなテーマをお届けしたいと思います。
成長意欲が高い人ほど陥りやすい罠がある
人は、大なり小なり「成長したい」という思いを持っています。その比較対象は、先輩・後輩だったり、同期だったり、昨日までの自分自身だったりします。
しかし、成長したいという思いだけが先走り、結果的に何をしたかったのかよく分からなくなった、という経験をしたことはないでしょうか。
私自身もそうでした。本屋に行っては、面白そうだと思った本を手当たり次第に買い漁り、読み耽っては成長した気になっていたのです。しかしある時、広く浅く触れはしたものの、自信を持って人に語れるようなことは何も身についていないのでは……という事実にぶち当たってしまいました。
知的好奇心や一歩踏み出す行動力は大事ですが、実はそれ以上に「やらないことの基準を決める」ことも大事だと気づきました。やらないことをあらかじめ決めてから行動すれば、物事の判断が非常に速くなります。
ここからNGという基準を決める
ちょっと話は逸れますが、私は夜遅い時間の飲み会には参加しないようにしています。
家族もいますし、翌日の影響を考えて、その場でお断りをすると決めています。今までは、参加しようかどうしようか、なんと伝えて断れば角が立たないか、しばし悩んでいました。しかし、ここからNGという基準を明確に決めておけば、面白いほどすんなりと伝えられるということに気づいたのです。
本題に戻りましょう。まず、「書籍代は月に3万円」と決めました。次に、1つだけテーマを決めます。例えば「マーケティング」というようにテーマを絞り、そのテーマに関連した本だけを買うことにしたのです。
類似した本を相当数読んでいくと、問題に対する切り口やアプローチの仕方は違えども、本質は一緒なんだということが分かったりします。そして、著書によってわずかな考え方の違いがあれば、それは自分の意見を形成する上での選択肢となり、自身の考え方に深みを持たせることに繋がります。