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英語をスラスラ話そうとする人が見落としている発音問題

コラム

スピーディに発音するのがカッコいい?

ビジネスマン 会議

 しかし「試験科目としての英語」ではなく、「スキルとしての英語」として考えた場合、「ネイティブスピーカーのような発音」を求めることだけが全てではありません。

 そもそも「ネイティブスピーカーのような発音」がどのようなものか、ネイティブスピーカー同士で意見が分かれるところです。それよりも大切なのは、相手に伝わる発音をすること。

 ですから私が「英語の発音を向上させたいのですが、何かアドバイスはありますか?」と聞かれた時には、「急がず、焦らず、1つひとつの発音をはっきりとすれば、ちゃんとわかってもらえますよ」と言います。

 滑らかにスピードをもって発音するのがカッコいい、と思いがちですが、実際にコミュニケーションとして大切なのは、相手にわかるようにゆっくりと、丁寧に発音することです。

連載・同時通訳者・木内裕也の楽しむ英会話

<TEXT/木内裕也>

会議通訳者、ミシガン州立大学研究者。アメリカ大衆文化、アメリカ史の研究を行うほか、国際一流企業、各種国際会議などの通訳を行う。またプロサッカーの審判員としても活躍。著書には『同時通訳者が教える 英語雑談全技術』『耳と口が英語モードになる同時通訳者のシャドーイング』(ともにKADOKAWA)など多数。英語で仕事をする人の応援サイト「ハイキャリア」にも執筆

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