職場の席がトイレのすぐ近く…若手社員を襲う悪臭トラブル
みなさんのオフィスは仕事をしやすい環境ですか? 室温、清潔感、明るさなど仕事を快適にする要素はさまざまですが、“オフィスのニオイ”もそのひとつ。
語学の教育系出版社で営業として働く風間圭史さん(仮名・24歳)。都内の中心地に駐車場と倉庫も兼ね備えた自社ビルを構えているおかげで、学生の減少に悩む同業他社に対して、比較的安定した経営状態を保てています。
古い自社ビルのエアコンでアレルギーを発症
70年代の創業からほどなくして建立された自社ビルは、内観こそリノベーションされ、それなりの清潔感を保っているものの、日常的に出入りする社員にとっては、あまり居心地の良い環境ではないそうです。
「エアコンから出てくる風が常にほこりっぽいんです。仕事中、鼻水が止まらなくなってしまい、鼻風邪をひいてしまったのかと思いきや、家に帰ると、ぴたっと収まる。それが何度か続いて、ようやく原因が会社のエアコンだと気づきました。
こまめにフィルターの清掃は入っているはずなんですが……。内部に汚れが蓄積しているっぽいので、ダクトごと交換する必要があるのかもしれませんね」
更に気が滅入るポイントが水回りにも存在します。
トイレのアンモニア臭が直撃するデスク
「給湯室の排水溝が、経年劣化でいつもほんのり下水臭が漂っています……。それに加え、トイレの換気扇もだいぶヘタっていて、ほとんど機能していない。僕はトイレに一番近い席に座っているんですが、風に乗って鼻をつくアンモニア臭が運ばれてくるから、食事はしんどいものがあります」
せっかくの昼休みくらい席を外して気分転換をしつつ、外でランチを楽しめばとも思いますが……?
「基本的には緩い会社なんですが、若干体育会系気質の上下関係が残っていまして。一番の若手は、電話や来客などの対応をするため、自分の席を離れられず、仕出しの弁当を毎日注文して食べています。どうしても外食したいときには、一番年の近い先輩に頼むこともありますが、なんだか申し訳なくて、本当にたまにですね」
社内の先輩方が今まで通ってきた道とはいえ、気になるものは気になる……。そこで風間さんが導入したのは、市販の小型空気清浄機でした。
「デスクに置けるサイズのものなので、気休め程度で買いましたが、意外と効果がありました。僕と同じく職場のニオイで悩んでいる人におすすめしたいです。もっとも僕の鼻が慣れてしまった可能性も否めませんが(苦笑い)」