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「じゃんけん」で最も勝率が高い“手”はどれ?必勝セオリーを専門家に聞く

コラム

じゃんけんが強ければ仕事も有利に運ぶ

――じゃんけんって、意外とやる機会が多いと思うんですよ。例えば仕事でいくつかのタスクがある時とか、割り振りでじゃんけんをする場面もあるので、負けると嫌な仕事で1日潰れることもあります。じゃんけんが強いと仕事も快適にできますね。

まつもと:そうですね。じゃんけんを制するものはビジネスを制す。基本的に半々の確率にして、あとはじゃんけんで決めようという風な流れにすれば、じゃんけんが強いものが大体そこで主導権を握れるんですよ。

――たかがじゃんけんと言っても、したくない仕事をしなくて済んで、二択はいつも良いほうをとれれば、仕事だけでなく人生をかなり有効に使えるんですね。

じゃんけんは世界を救う?

まつもと:じゃんけんは「どれだけ相手を理解するか」ということなんですよ。協会の10か条に「戦争と紛争の解決にじゃんけんを」というものもあります。

――じゃんけんの勝敗は、人を納得させる力もありますからね。

まつもと:そして、戦争は先手必勝なんですけど、じゃんけんは先に手を出すと必ず負けるので、相手を見て行動を考えるということです。相手の手を見てから出すと後出しになってしまうので、相手を理解して、こちらの手を決めるということです。

――初対面であれば確率論や一般的な理論でやるけど、関係性が深まるほど、相手を理解するということが大事になってくると。ただ、それが、じゃんけんに勝利して相手を支配するためであってはいけないということ。

まつもと:そうですね。勝つ為のじゃんけんだけをしたい人とは、誰もじゃんけんしたくならないですから。「勝ち」のじゃんけんではなく「価値」のあるじゃんけんをするということです。

■ ■ ■ ■ ■

 たかが、じゃんけん。そう思う人も多いだろう。だが、じゃんけん道は奥が深いのだ。これを読むビジネスパーソンはぜひ必勝法を試し、ビジネス、そして人生を制して欲しい。

<取材・文/Mr.tsubaking>

Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も
Twitter:@Mr_tsubaking

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