「じゃんけん」で最も勝率が高い“手”はどれ?必勝セオリーを専門家に聞く
大人数じゃんけんでも、パーは負けにくい
――大人数でやるときは、少人数とは違ったセオリーがあるんですか?
まつもと:全然変わりますね。グーチョキパーが出る確率っていうのは均等ではないんですよ。グーが一番簡単なので、出る確率が一番高いんですね。これは、最初はグーをやってもやらなくても、一緒ですね。
となると、チョキとパーが減るので大勢のじゃんけんの場合はパーをずっと出していれば、負ける確率は下がってきます。
――まつもとさんレベルにもなると、なにか特殊なじゃんけんの必勝法なども使うのですか?
まつもと:はい、使います。「チョキ・プライミング作戦」を。
――チョキ・プライミング作戦?(笑)
じゃんけんに勝つ裏技「チョキ・プライミング作戦」
まつもと:じゃんけんの「けん」のときに一回チョキを見せるんです。そうするとほとんどの人は、チョキを出すんですね。これはうまくやると勝率はめちゃくちゃ上がります。
――バレてしまうと通用しなくなるので一回勝ちたい時には有効ですね。やっぱり、確率や運ではなく、相手を読んでいくというのがじゃんけんなんですね。
まつもと:そうですね。優しさが強いほうが勝ちます。ほかにもあるんですけど、まずは、突然じゃんけんをすると、だいたいみんなグーを出します。
――奇襲攻撃の時はパーを出すってことですね。
まつもと:突然言われて、力むと、手はグーになってしまいますね。逆に時間を与えて考えさせるとチョキとパーが増えてくるんですね。なので、時間を与えて考えさせたあとのじゃんけんはチョキを出すと勝てるということになります。
「試しに今、僕と勝負してみてもらえませんか?」
――なるほど。本当、状況によって変わるんですね。試しに今、僕と勝負してみてもらえませんか?
まつもと:いいですよ。
――緊張するなぁ。立ってやりましょうか。
まつもと:最初はグー!! じゃんけんぽん!!!!
――(筆者、勝つ)……勝っちゃった(笑)。
まつもと:実は、じゃんけんの強い人はわざと負けることもできるんです。
――(笑)。ビジネスでは必要な技ですね。接待じゃんけん。