お花見で最高にくつろぐための必需品は?穴場スポットで実践してみた
都内でお花見チェアリングを楽しむなら?
特定の場所を決めないで楽しめるのがお花見チェアリングの魅力ですが、未経験者には「通行人に見られない?」「変な人に声かけれらない?」となかなかハードルが高いのも正直なところ。そんな人におすすめできるスポットを聞いてみると……。
「もちろん、初めは代々木公園とか上野公園で楽しむのもいいでしょう。ただ、自分のスポットを見つけられればもっとリラックスしてチェアリングを楽しめます。ちなみに、僕のマイスポットは去年見つけた山形県のとあるスポーツ公園なんですけどね。
東京のお花見スポットと何が違うって、人がいないんです。絶景なのに誰もいない。整備された広い公園で桜が咲き誇ってる。そこでソファのような座り心地のチェアに包まれ景色を見ていると、なんだかとても不思議な気分になりましたね」
「やっぱり都内で落ち着いた場所を探すのは難しいのかな……」とややがっかりしていたところ、伊藤さんがとっておきのスポットへ案内してくれました。
「ここから紀尾井町のほうに少し行ったところにめちゃくちゃヤバイ場所があるんで、移動しましょう」
東京のど真ん中にヤバすぎるチェアリングスポットが!
お酒が少し回ってきたタイミングで伊藤さんに案内されたのが、紀尾井町にある「清水谷公園」。紀尾井町のど真ん中にありながらとても静かな場所でした。
この場所の近くに自宅を構えていた大久保利通が暗殺されるという事件(紀尾井坂の変)が起きたこともあり公園の中央には大久保利通哀悼碑が建てられています。
周辺は八重桜が多く植えられており、お花見スポットとしても楽しめる場所です。
「今は公園内で工事が入ってて青い光がさらに雰囲気を出してくれているんですよね。都内でも指折りのチェアリングスポットと言っていいでしょう」
池もあり、池の際(きわ)に椅子をセッティングしてしばし、チェアリングを楽しみました。水面に映りこんだ紀尾井町のビル群や街灯が、池の鯉が跳ねるたびに揺らぐのですが、無心でじっと見つめていた筆者はチルアウトというか“トリップ”しそうでした。