お花見で最高にくつろぐための必需品は?穴場スポットで実践してみた
お花見におけるチェアリングとは?
今回は、桜並木が有名なJR四谷駅沿いの土手で実際にチェアリングをしながら、伊藤さんにお花見チェアリングの楽しみ方や必要装備などを教えてもらいました。
「ここはまだ、桜が咲いてないですけどもう少しすると桜が綺麗に咲く、言わずと知れたチェアリングスポットなんですよ」(伊藤さん、以下同)
上智大学のキャンパス横、目下に四谷駅構内の往来や、遠くに光るドコモタワーを眺めながらチェアリングスタート。
イスをならべて買ってきたお酒を片手に乾杯。直接地面に座り込むよりもゆったりとした気持ちで楽しむことができ、なんとも言えない“チル感”が漂います。
「前提として、ブルーシートを敷いてやるお花見は集団のもの、チェアリングは1人、2人と少人数で楽しむもの。“花見”もそこそこに大勢で盛り上がる一般的なお花見も良いですが、景色を眺めつつ自分や自然との対話をしながら、落ち着いた時間を過ごせることがチェアリングの醍醐味です」
単にイスがあるか、ないかの違いだけではないようです。私たちが想像する一般的なお花見とは別物と考えたほうがいいかもしれません。
大人数でのお花見が苦手だったり、ついついブルーシートで自分の居場所を探してしまう筆者のような人間にマッチするお花見スタイルだと思いました。
お花見チェアリングの楽しみ方・心得・必需品
お花見チェアリングの前提を踏まえた上で、さらに楽しむコツを教えてもらいました。
「スマートフォンは必需品と言えるでしょう。言われなくても持っていく人がほとんどだと思いますけど(笑)。お花見チェアリングをしながら、この景色、このお花だからこの音楽をかけてみようみたいな。お腹が空いたらデリバリーサービスの『Uber eats』を利用すればイスから立ち上がることなく出前も取れますしね」
「リビングをアウトソーシングする」というのがチェアリングのテーマのひとつだそう。100円ショップで売っているような収納用の折りたたみラックを机として使ったり、普段、家でくつろいでいるときに使ってるようなスマホや文庫本などを持っていくと、あたかもそこがリビングのようにくつろげる場所になるといいます。
「こうくつろいでいると寝ちゃうこともあるんですけどね。やっぱり春はいいなぁ……。1月に座りながら寝てしまったことがあって、目覚めたら身体が冷えきってて死の危険を感じました。この時間と空間の使い方って、新しいことじゃなくて実は原始的なことなのかもしれませんね」
自分だけのお花見スポットを見つけて
さらに伊藤さんは、お花見チェアリングならではの楽しみ方について紹介してくれました。
「お花見って上野公園や目黒川沿いなど、いわゆる“スポット”に行ってすること多いと思うんですけど、お花見チェアリングのいいところはそういった場所にわざわざ行かなくても楽しめるところだと思うんです。
毎日の通勤ルートでさり気なく咲いている1本の桜だったり、たまたま見かけた街角の桜並木だったり……自分だけのお花見スポットを見つけてみてほしいです」
イスひとつでできるので、徒歩移動できる範囲で移動しながら楽しんでもよさそうですね。