社内共有フォルダに“ありえない”プライベート動画を保存した男の失態
“撮影オプション”を利用。まさかのミスに気付かず……
うーむ、営業マンより記者としての素質があるような気がします。20代中盤にして百戦錬磨となった梶井さんでも未体験のジャンルがありました。それは“撮影オプション”のある店です。
「細かい説明は省きますが、追加料金を払うと一部始終をビデオに収められる店があるんです。平日の仕事終わり、ストレス発散にとそのお店を訪れました。もちろん撮影オプションもつけましたよ。で、何の気なしにスマホで動画を撮りました。
後日、気づいたのですが、その撮影データが期せずしてGoogleドライブにバックアップされていたんです。しかも、社内の人間と共有しているアカウントで……」
出先でファイルやデータを確認するために使う、社内共有のオンラインストレージ、Googleドライブ。その日は梶井さんが飲み屋にいるときに取引先から電話が来て、どうしてもログインしなければいけなかったようです。
「その日、社用のスマホを忘れたため、私用のスマホでログインせざるを得なかったのがまず1つ目のミス。そして初めての撮影で舞い上がって、ログアウトしそびれたのが2つ目のミスですね……」
何も知らず、翌朝出社すると……
翌朝、社内が騒然としているなか、何も知らずに出社した梶井さんは上司に会議室に呼び出されます。我が身に起こったことを知った梶井さんは……?
「恥ずかしさと情けなさでこの世から消えたくなりました。当時の僕はITリテラシーが低すぎでしたね。せめて誰もログインしない週末だったら救われたかもしれませんが、もう言い訳無用の失態です」
当然ながらたっぷりと油を絞られ、1か月の減給処分。さらに待ち受けていたのは女性社員からの冷たい視線でした。
「挨拶しても無視され、業務上必要最低限の会話しか交わさなくなってしまいました。まるで腫れ物扱いですよ。あの当時は給湯室で女子社員が集まってるのを見るだけで胸がざわつきました。一体何を言われているのやらって……被害妄想が先走って、仕事も手がつかなくなってましたね。でも自業自得なので、何も言えません」
梶井さんが夜遊びに精通しているのは一部の男性社員しか知らなかったので、職場に走る衝撃も相当なものだったのでしょう。