大林組社員だけじゃない、女子就活生を狙う「セクハラ妖怪」の実態
就職情報大手のディスコが3月7日に公開した調査によれば、学生の内定率は3月1日時点で13.9%。インターンシップや早期選考を経て、すでに1割以上の学生が内定を獲得しています。
そんななか、大手ゼネコン大林組の27歳の男性社員が、就職活動でOB訪問に来た女子大学生への強制わいせつ容疑で逮捕されました。リクルーターという立場を悪用した悪質なこの行為。
そんな「セクハラ妖怪」は案外、あなたの近くに潜んでいる。今回は2020年に就職活動をし学生ライターの私が実際に遭遇したセクハラおじさんこと、「セクハラ妖怪」の対処法を紹介します。あくまで私個人が体験した限りですが、参考程度に読んでいただければと思います。
面接で「恋人の有無や結婚願望」まで聞いてくる
妖怪恋人いるーのー
出没頻度★★★☆☆/攻撃力★★☆☆☆
この妖怪は主に風通しのよくない固めの業種に出没します。見た目が女性社員の可能性はほとんどなく、年齢高めの男性選考官に成りすましていることが多いでしょう。
妖怪恋人いるーのーは、学生の恋人の有無に加えて、結婚願望の有無、将来の出産予定の有無まで広げて質問をしてくることがあります。メンタル面に大きな打撃はありませんが、ただただ気持ち悪くてうざいので、攻撃力は★★。
【体験談】
私はある銀行の選考での最終面接でこの妖怪と遭遇しました。恋人の有無から始まり、男女の友情は成り立つか否か、男性の友人と恋人では何が違うのかなどを約10分ほど深堀されました。あれが一体何のための質問であったのか、いまだに謎です。
「自称女性に優しい」面接官の危うさとは?
妖怪自称女性に優しいマン
出没頻度★★☆☆☆/攻撃力★☆☆☆☆
この妖怪は、面接の場や、企業の説明会での遭遇率が高いです。例えば、「女性に優しい会社」と言いながらその内実が「女性は事務、男性は営業」だったり。
女性に優しい=女性と男性で仕事を分ける、ではありませんし、明確に男女で仕事が分かれているような旧体制の会社だと自分で堂々と明言している点に何ら疑問を感じていない点がこの妖怪の厄介なところです。
【体験談】
某有名メーカーの説明会でのことです。男性と女性で仕事の大変さに違いがありますか、という就活生の質問に対して、「女性のほうが男性のクライアントに気に入られやすいので、その意味でうちは大変どころか女性に優しい会社じゃないかな、と思います」との攻撃。「オジサンのクライアントに女性のほうが気に入られやすい」という発言を自信持って言える妖怪、攻撃力高めでした。