パイオニア、100億円超の赤字で香港ファンド傘下に。今後を不安視する社員の声も…
パイオニア株式会社(以下、パイオニア)は2月14日、2018年4月から12月までの連結決算を発表した。
最終損益は106億8600万円の赤字で、前年同期の55億500万円よりさらに拡大。売上高は、前年同期比3.7%減の2608億5500万円となっている。
厳しい状況に置かれているパイオニアだが、赤字の原因は何なのか? また社員はこの状況をどう捉えているのだろうか?
パイオニアの赤字の原因は?
パイオニアの決算発表によると、赤字の大きな要因は主力のカーナビ・カーオーディオなどのカーエレクトロニクス分野の販売が伸び悩んだためだという。
売上高は前年同期比で3.7パーセント減の約2608億円となっている。また、赤字額は今後さらに増え、今年度1年間の最終損益は130億円になる見込み。パイオニアの赤字決算は3年連続となる。
このような状況からか、昨年12月に香港の投資ファンド、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジアの完全子会社となることを発表。今年1月に臨時株主総会で承認され、経営再建が進められている。経営再建の取り組みなどの関係から、これまでは損益額を公表していなかった。