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嵐の“働き方改革”、27歳女性教師が「#大野くんの夏休み」に感じたこと

暮らし

何も考えずに自由な生活を楽しんでほしい

 今回の「解散ではなく活動休止」という発表についてはどう考えるのでしょうか?

「5人の思いとファンの思いと、嵐に関わる多方面の方の思いを考えての結論なんだなって会見を見てて思いました。本当に優しい方たちだなと改めて思いました。この20年間休みなしで働きっぱなしだったと思うので、お休み期間存分に堪能して欲しいです。元気で生きていてくれたらそれだけで十分です」

 嵐のメンバーの思いを全面的に受け入れている様子の実佳さん。「元気で生きていてくれたら」という言葉に、ファンという言葉では片付けられないような思いの深さが感じられますね。野暮かもしれませんが、「今後も嵐のメンバーを応援するか」聞いてみると――。

「はい。ずっとずっと大好きです。感謝の気持ちをこれからも伝えていきたいです。もちろん再開を期待していますが、他のメンバーも言っていたように、5人が同じベクトルを向いていないと私たちファンもツラいので、今は何も考えずに自由な生活を楽しんでもらいたいです。

 いつでも大野くんが“夏休み”から帰ってこれるように私たちファンも見守って行きたいと思っています」

 発表後からTwitterでは「#大野くんの夏休み」というハッシュタグをつけたツイートが続出しました。「20年分の夏休み。ゆっくり休んでね」など、ファンからのエールが集まっています。

働き方を選べるのは大事なこと

学校の教室

 実佳さんは都内で教員をしています。昨今、学校教員の過労問題などが取り沙汰されていますが、働く女性の立場としては今回の発表をどう見ているのでしょうか。

「芸能界だって一般の仕事だって、無理したり体を壊してまでしなきゃいけない仕事なんてないのではないかと思います。私は大好きな仕事をさせていただいてるので、あまり休みたいと思ったことはありませんが、教員という仕事は激務なので、体調を崩されたりする先生も多いです。

 大野くんのように休みたいと言える空気感が大事だと思います。だから、本当に嵐メンバーの関係は素晴らしいなって。休みたいと声をあげた人をみんなで受け止める。なかなかできないですもんね」

 活動休止宣言を長年のファンだからこそ応援したい、受け入れたいという思いが伝わってきました。働き方改革の潮流のなか、嵐が見せた決断はファンだけでなく、日々忙しく働くビジネスパーソンをも勇気付けたものだったのではないでしょうか。

<取材・文/尾身宗一郎>

フリーライター。大学院を卒業後、大手メディア会社にてメディア運営やアドネットワーク運用などを担当。趣味は車。個人ブログ「bluexlab」を運営。

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