経営統合で社風が「いきなりブラック」に。上司に異動願いを出すも…
アナタは会社に仲の良い上司はいますか? IT企業だと、上司も20~30代と比較的若い世代が多く、フランクで楽な人間関係を築けている人も多いかもしれません。
しかし、古き良き日本企業型の会社だと、そうもいかず。上司との距離をなかなか詰められず悩んでいる人もいるかもしれません。でも、もしかしたらそれは良いことかも!?
今回は、上司と仲良過ぎたため、退職に追い込まれた木俣水樹さん(仮名・30歳)に話を聞きました。
会社合併で社風が急変した広告代理店
以前勤めていた会社で執拗に陰険なパワハラを受け、退職に追い込まれたという木俣さん。なんでも原因は、社長と仲良くし過ぎたためだとか!?
「勤め先が2つの広告代理店が合併した会社だったのですが、私がもともと所属していた会社Aの社長が、合併後の会社の社長になったんです。なので、もう片方の会社Bの社長は副社長という立ち位置になって、それを面白くないと思うグループがいたんです」
たしかに合併後の社内人事は何かと揉めそうですね。当然、今回のケースも社長が副社長になったB側の社員は、面白くないでしょうね。
「なんとなく元いたAの社長が合併後も社長になったので、B社に所属していた人より居心地は良かったかもしれません。でも、外資で自由な社風だったA社と、古き良き日本企業体質のB社は、そもそも水と油の体質だったのかもしれません。……」
どうやらB社は超体育会系。「ワンコール中に電話に出ろ」「お昼は12から13時の間に済ませて必ず時間内に戻ってこい」とかうるさかったとか。
歌舞伎町の帝王!?強烈な部長の下に配属
木俣さんが合併後に配属された部署の部長は、体育会系のB社の中でも1番強烈な人だったようです。
「歌舞伎町の帝王みたいな人でした(笑)。実際に歌舞伎町に住んでいたみたいで、日サロでゴテゴテに焼いた真っ黒な肌、カチカチに固めたオールバック、いつも黒シャツに黒パンツにヴェルサーチのゴツいゴールドベルトでいかにもって感じでした。その部長と私の反りが合わなくて、合わなくて……」
仕事でも厳しかったのでしょうか?
「前の会社がゆるすぎたのかもしれませんが、高い数字の目標を設定させられて、お昼休憩も1分でも遅れたら怒鳴られたり、挨拶も声が小さいと怒られたり……。さらには毎日誰かがイライラの矛先になって、大声で怒られて、それを聞いているだけでもストレスでした」