マイルストーンとは?意味と使い方を解説【いまさら聞けないビジネス用語】
ビジネスシーンにおいて、適切な言葉遣いは重要なスキルのひとつ。基本的なビジネス用語を理解していることは、コミュニケーションの円滑化に直結します。本記事では、いまさら人に聞けないけれど、知っておきたいビジネス用語をわかりやすく解説。それぞれの用語が持つ背景や使用されるシチュエーションを押さえておくことで、職場での会話やメールに自信を持てるようになります。今回は「マイルストーン」について紹介します。
目次
「マイルストーン」とはプロジェクトの節目になるポイントのこと
マイルストーンは、プロジェクトや計画における中間目標や節目を示すもので、進行状況を確認するための基準となります。中でもプロジェクトが複雑化する場合や長期化しそうな場合に使われることが多く、設定することで確実に作業を進めていくことが可能になります。
マイルストーンを設定するメリット
マイルストーンを設定することで、企業やプロジェクトにはさまざまなメリットが生まれます。そのひとつが、進捗管理の基準を定められることです。各マイルストーンで現在の進捗状況を確認すれば、遅延や問題点を早期に発見・対応することが可能です。これにより予定通り進行しているかを定期的に評価し、必要に応じて調整を行うことができるでしょう。
またチームの方向性とモチベーション維持にも有効であり、明確なマイルストーンを設定することで、チーム全体が同じ目標に向かって協力することができます。特定の節目で達成感を得られるため、メンバーのモチベーション維持にもつながるでしょう。さらに、次の目標が明確になるため、作業の優先順位を適切に判断しやすくなるのもメリットといえます。
マイルストーンは、プロジェクトのリスク管理にも役立ちます。節目ごとに進捗を確認することで、リスクの兆候を早期に発見し、必要な対策を講じることが可能になるからです。大きな問題が発生する前に適切な対応ができるため、プロジェクトの失敗を防いでくれるでしょう。
さらに、プロジェクトに関わる人や企業に対して進捗状況を報告する際も、マイルストーンが設定されているとわかりやすくなります。達成した内容や次の目標なども簡潔にまとめることができるので、その透明性を高めることができるのです。
そして各マイルストーンにて進捗状況や達成状況を把握することで、予算管理や予算の調整がしやすくなるというのもメリットといえるでしょう。予期しないコストの発生や予算超過などのリスクも把握しやすくなるので、プロジェクトが適切なコストの範囲で進行しているかどうかを常に確認することができます。
マイルストーンと似ている言葉
ビジネスシーンにおいて、マイルストーンと似ている言葉がいくつか存在しています。使い方を間違えないようにするためにも、それぞれの意味をしっかりと把握しておきましょう。
スケジュール
節目の設定と聞くと「スケジュール」と混同する方もいるのではないでしょうか。スケジュールとは、プロジェクトや計画においての全体の予定のことであり、すべての作業が完了するまでの流れを把握するためのものです。
一方でマイルストーンは節目や中間地点のことなので、スケジュールの中のひとつということになります。
タスク
目標という意味合いでは、「タスク」も近い言葉です。ただしタスクは作業の単位を指す言葉であるため、マイルストーンまで、プロジェクト完了までの作業を細分化したものと考えるといいでしょう。タスクを確実にこなしていくことでマイルストーンを達成することができ、最終的にプロジェクトを成功させることができます。
フェーズ
「フェーズ」は、プロジェクトや作業の進行過程における特定の段階や区分を指す言葉です。複雑なプロジェクトや業務は、複数のフェーズに分割され、それぞれのフェーズで異なる作業が行われます。フェーズにはマイルストーンのような節目や中間地点が必ずしもあるわけではないため、目標地点という意味で使われるマイルストーンとは異なります。
マイルストーンを達成していくことが成功につながる
マイルストーンはビジネスシーンで節目や中間目標を指す言葉として使われますが、同じようにプライベートにも活用できる考え方や言葉といえます。
たとえば資格取得を目指す方が学習のマイルストーンを設定し、それに向けて勉強をすることでモチベーションを保つことができたり、健康のマイルストーンを設定して筋トレやダイエットの指標にしたりと、さまざまな活用ができます。
ただし、どのような場面でも無理をしないことが大切です。適切なマイルストーンの設定と管理をすることが、成功への近道といえるでしょう。