【世にも不思議な副業体験】無心でお金を稼ぐ!1日中レタスに向き合う仕事とは?
多様な働き方が広がる一方で、賃金の上昇がなかなか進まない中、副業に興味がある人だけでなく、実際に始める人も増えている。では、実際に副業をやっている人は、どのような仕事をしているのだろうか? ちょっと変わった副業経験者の体験談を紹介しよう。
中小企業で働く忙しい毎日
今回取材に応じてくれたのは、とある企業で人事関連の業務を中心とした事務職を行っている岸本さん(仮名・30歳)だ。そんな岸本さんには、車を購入したいという目標があり、お金を貯めるためにとある副業を行っているという。
岸本さんの会社はいわゆる中小企業で、事務職を担当しているメンバーは全部で3名。全員それぞれに担当はあるものの、一通りの仕事ができるため、忙しいときはお互いに助け合いながら業務を行っているそうだ。
「僕以外は女性で、そのうち1人は子育てしながらの時短勤務なので2人で仕事を回すことも多いです。なので繁忙期になると残業が増えたり、間に合っていない仕事をお互いに手伝ったりしながら、なんとかこなしている状態です。そんな感じなので、なんとなくいつも忙しいんですよね」
目標は高級外車の購入
そんな岸本さんは、数年前からある目標を立てて貯金を始めたという。それは車を購入すること。しかも憧れているのは高級外車で、休日は販売店などに訪れて購入へのモチベーションを高めているそうだ。
「今のところ結婚の予定もないので、子どもの頃から憧れていた車を30歳になった今、買いたいなと思っているんです。ただ毎月貯金はしているんですけど、ついつい飲み会なんかで散財してしまって、思ったように貯まっていないのが現状ですね……」
初めて派遣会社に登録
このままでは、いつまでたっても資金が貯まらないと判断した岸本さんは、意を決して派遣会社に登録し、仕事を増やすことにした。働ける日が限られているため、派遣で単発の仕事をするのがいいのではないかと判断したとのこと。
「学生時代のアルバイトを除いたら正社員でしか働いたことがなかったので、派遣は初めての経験でちょっと不安でした。ただ、自分でいろいろな仕事から条件に合ったものを探すのは大変なので、派遣で仕事を紹介してもらえると楽だなと思って登録してみました」
紹介されたのはスーパーのあの仕事
派遣会社の担当者から最初に紹介されたのは、スーパーマーケットのバックヤードの仕事だった。実際に担当する仕事は当日行ってみてから説明されるとのことで、岸本さんは不安を感じながらも指定されたスーパーマーケットに向かったそうだ。
「行ってみると僕が担当するのは、レタスに専用の機械を使ってビニールを巻く仕事でした。本当にそれだけを1日中するのが仕事で、接客もなく、ほかの人と関わることもないので、無心でレタスと向き合っていました」
給与は時給1,300円で、仕事の時間は3時間~5時間から選ぶことができる。同じ作業を繰り返すため根気が必要ではあるが、それ以外の業務をする必要がないため、岸本さんは気楽に作業ができたという。
週末はレタスと向き合う
スーパーマーケットで働くのも、もちろんレタスにビニールを巻くのも初めての経験だった岸本さんだが、気楽さと簡単さが副業にぴったりだと感じ、それ以来その仕事を優先的に紹介してもらっている。
「普段は臨機応変に対応しなければならない業務をこなしているせいか、無心でできるこの仕事が割と息抜きになっている感じがしますね。毎週は難しいんですが、月に5日前後働いてその分を全部貯金に回しているので、思っているよりも早く車を購入できそうです」
派遣はさまざまな仕事を紹介してくれるため、岸本さんのように仕事探しの手間を感じたくないという方にはぴったりなのかもしれない。
[文/digiart(デジアート)]