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【世にも不思議な副業体験】食べたい料理を伝えるだけで人助け!? 毎日の“困った”を解決する仕事とは?

コラム

「今日何食べよう…」を解決してあげる副業

多様な働き方が広がる一方で、賃金の上昇がなかなか進まない中、副業に興味がある人だけでなく、実際に始める人も増えている。では、実際に副業をやっている人は、どのような仕事をしているのだろうか? ちょっと変わった副業経験者の体験談を紹介しよう。

実家は料理店

毎日のように料理を作る人が悩むことのひとつとして、献立を考えることが挙げられる。特に彩りやバランスなどを考慮した献立を作ることは、家事や仕事で忙しい人にとって大きな負担になることもあるだろう。そんな毎日の“困った”を解決する副業に巡り合ったのが、今回取材を受けてくれた掛川さん(仮名・27歳)だ。

掛川さんは現在、建設系の会社で働いているが、実家は料理店で、子どもの頃からさまざまな料理に触れてきたそうだ。

「和食の料理屋で、昼は定食、夜は居酒屋みたいな感じです。今は兄が手伝っていて、将来的にも兄が継ぐ予定です。ただ僕も高校生くらいまでは手伝いをしていて、ずっと父が料理をする姿を間近で見てきました。もちろん父の料理は今も昔も大好きです」

友人が会社を経営

掛川さんには小中学校時代からの付き合いが続いている友人が数人おり、その中の1人である佐野さん(仮名)から、アプリ開発などを行う会社を立ち上げたという連絡を受けたそう。

「俺自身はアプリ開発とかよくわからないんですが、友達が社長になったっていうのは、なんかうれしかったですね。その連絡を受けたときに相談したいことがあると言われて、数カ月ぶりに会うことになったんです」

仕事を手伝ってほしい

起業した佐野さんと再会し、お互いの近況などを一通り話したあと、連絡時に言われていた相談について聞いた掛川さん。その相談とは、佐野さんの仕事を手伝ってほしいというものだった。

「俺はアプリ開発のことなんてまったくわからないので、最初は断ろうと思ったんですが、よくよく聞いてみると、俺でもできる簡単な仕事でした」

食べたいものを送るだけ

佐野さんが手伝ってほしいというのは、アプリ開発ではなく開発したアプリのサービスに関するもの。そのアプリとは献立を考えることに悩む人をサポートしているもので、多くの人から集めた食事の献立を毎日配信している。

そこで掛川さんが依頼されたのは、アプリから配信する献立を考える仕事。指定のフォーマットに自分の食べたいものを主菜1点、副菜2点のセットで毎週10セット送信すると、5,000円を報酬として支払ってくれるそうだ。

「佐野は家族で俺の実家の料理店にもよく来てくれていたので、俺が料理についてある程度詳しいことをわかっていて相談したと言っていました。特に副業をする予定はなかったんですが、友達が俺を選んで頼ってくれたんだから、そりゃ引き受けるでしょう」

献立を考える大変さを実感

友人を助けたいという気持ちで献立を考える副業を始めた掛川さんは、料理について考える機会が増え、両親や献立を考える人の大変さを実感しているそうだ。

「俺は当たり前に季節ごとの新メニューとか、いろんなバリエーションの献立を見てきたので、ちょっと感覚が麻痺していたんだなって気づきました。献立を考えるのって大変だし、栄養とか見た目とかも考え始めたらすごい手間かかるなって思って。改めていつもおいしい料理を作ってくれる両親に感謝です」

副業としての報酬はそこまで多くないが、掛川さんは友人を助けられていること、そして自分の育った環境や経験を活かせていることに大満足しているそうだ。

[文/digiart(デジアート)]

音楽心理学に基づいた〈耳で飲むお薬®〉をはじめ、メンタルヘルスに効果的な音声素材を独自のmeditone®テクノロジーで開発している会社、digiart(デジアート)のライター兼エンジニアです。学生の頃の夢は「ものかき」で、今の夢は「おむこさん」です。アプリケーションのドキュメントから官能小説まで、いろいろ書いてます! あと、アプリも開発していますので「耳で飲むお薬」と検索して私を探してみてください。
https://www.meditone.jp

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