スタバのアイスコーヒー「グランデ」と「ショート+おかわり」どっちが高コスパ?おいしさも加味して元店員がジャッジ
この夏、アイスコーヒーをたくさん飲んだ人も多いはず。たくさん飲めばコスパも気になってくる。
例えば「スタバ」のアイスコーヒー「ショート+おかわり1杯」と「グランデ」、どちらを選べばお得で、最後までおいしく飲めるのだろうか。
元スタバ店員さんの協力の下、ライターの袴田真由美が、コスパとおいしさの両方の観点から検証し考察した。
目次
「グランデ」VS「ショート+おかわり」どちらが高コスパ?
秋が近いとはいえ、うだるような暑さが続く。乾いたのどを潤してくれるスターバックスのアイスコーヒーは至福の極みだ。
そんな「スタバ」のアイスコーヒーはサイズも豊富である。一度にたくさん飲める「グランデ」を選ぶのか、はたまた「ショート」をオーダーしておかわりを頼むのか、オーダーする時に迷ってしまう人も少なくないだろう。
「スタバ」のアイスコーヒー、せっかくならお得においしく飲みたいと思い、たっぷりのサイズ感が魅力のグランデ(店内価格 税込435円)と、手軽に飲めるショート(店内価格 税込350円)の量と値段を比べてみた。
カップの見た目を比べてみると当たり前だが大きさが全然違う。
グランデサイズのアイスコーヒーは氷を含め約470ミリリットル。1ミリリットル当たり約0.93円という計算になる。
一方、ショートサイズのアイスコーヒーは氷を含め約240ミリリットル。1ミリリットル当たり約1.46円の計算となる。これだけの情報であれば断然グランデの方がお得となる。
だが、スターバックスには〈ドリップ コーヒー〉の2杯目を特別価格で楽しめる〈One More Coffee〉というおかわり制度がある。
購入時のレシートを確認すると、その日の営業終了までにこのレシートを持っていけば、2杯目のドリップ コーヒーが税込165円になると書かれている。
1杯目のお会計を、Web登録済みの〈スターバックス カード〉で支払った場合はさらにお得な110円となるそうだ。
※いずれも店内価格
この制度を利用した場合「ショート+おかわり」の合計の量は480ミリリットル、価格が515円。計算してみると1ミリリットル当たり1.07円となる。
1杯目をWeb登録済みのスターバックス カードで支払った場合の合計金額は460円、1ミリリットル当たり0.96円となる。どちらにせよ、本当に若干ではあるが、グランデが高コスパという結果になった。
・「グランデ」
約470ミリリットル 435円 約0.93円/1ミリリットル
・「ショート+おかわり」1杯目の支払いが現金の場合
約480ミリリットル 515円 (350円+165円) 約1.07円/1ミリリットル
・「ショート+おかわり」1杯目の支払いがWeb登録済みのスターバックス カードの場合
約480ミリリットル 460円(350円+110円) 約0.96円/1ミリリットル
※いずれも店内価格
ちなみに、One More Coffeeは他のサイズでも利用できる。その場合も、税込165円で1杯目と同じサイズか、それ以下のサイズのドリップ コーヒーが飲める。
氷が溶けて薄くなっちゃう問題
コスパで選ぶならグランデがお得と分かった。しかし、アイスコーヒーは、時間が経つと氷が溶けて薄くなる問題がある。
実際に、どのくらいで氷が溶けるのか、ショートサイズのアイスコーヒーで試してみる。写真は、購入後すぐのアイスコーヒー。カップには並々と、コーヒーが注がれている。氷も涼しげだ。
15分後、半分ほどに減ったコーヒーの中の氷はだいぶ溶けている。
25分後、飲み切ったコーヒーの中にもう氷は残っていない。確かに、コーヒーの味も若干薄く感じる。
コーヒー好きの人は、この問題についてどう感じるのか。元スタバの店員である友人に聞いてみた。
元スタバの店員は「グランデ」を選ぶ
アイスコーヒーをお得においしく飲むためには「グランデ」と「ショート+おかわり」のどちらを選ぶべきなのか?
コーヒー好きの彼女に聞くと「グランデ」と彼女は答えた。
彼女にとって、アイスコーヒーは、ゴクゴクと飲める量が大事との話だ。多少、氷が溶けて薄くなったとしても、残りの量を気にせずに飲める点がいいそう。
もちろん、ショートでもおかわりをすれば量的に違いはない。しかし、お店の落ち着いた雰囲気を楽しみたいスターバックスでは、席を立ってもう一度コーヒーを買うより座席でゆっくり過ごしたいと語る。なるほど、一理ある。
コスパを最重視する場合、マイボトルを持参すれば、店内価格で22円値引き(税込)、お持ち帰りは21円値引き(税込)で購入できるとのエコなアドバイスもくれた。
保冷機能付きのボトルを用意すれば氷も溶けづらく「アイスコーヒー薄くなっちゃう問題」も多少解決できるかもしれない。
「ショート+おかわり」派の店員さんも
せっかくなので、コーヒーを買った店舗のカウンターで働く店員さんたちにも「ショート+おかわり」と「グランデ」のアイスコーヒーだったらどちらを選ぶか聞いてみた。
公式なルートで取材を申し込んだわけではないので店舗名と店員名を伏せさせてもらう。
「選べない」との答えもある中、「ショート+おかわり」派のスタッフさんを発見。理由を聞くと2杯目は、ホットコーヒーや〈カフェ ミスト〉が選べるからだと語る。
カフェ ミスト(カフェオレのような飲み物)は、1杯目のアイスコーヒーを現金で購入した場合220円(税込店内価格)、Web登録済みのスターバックス カードで購入した場合165円(税込店内価格)でおかわりできる。
アイスコーヒーのおかわりと比べて価格は少々上がるが、おかわり価格据え置きでミルクを、豆乳やアーモンドミルクにカスタマイズもできる。
「アイスコーヒー+おかわり」の「おかわり」は途中で、アイスコーヒー以外の別メニューに変えられる。新鮮な気持ちで飽きずに飲める楽しさがあるのだ。
このOne More Coffee、その日のうちなら違う店舗で2杯目を購入できる点は筆者的にもポイントが高い。
朝、出先の「スタバ」でコーヒーを飲んで気合いを入れ、帰りは、地元の「スタバ」でゆっくり時間を過ごす。その時間と場所の変化によって、過ごし方や心持ちまで違ってくるからまた楽しい。
正解はひとつじゃない!
どちらも納得の理由で結局は、選べなかった「グランデ」派と「ショート+おかわり」派。コスパで選ぶもよし、味で選ぶもよし、正解が1つではないからなおさら楽しい。
※ 店内飲食とTO GO(お持ち帰り)で税率が異なります。
[写真・文/袴田真由美]