「収入は会社員時代の10倍超に」お金に愛される人に共通する“思考法”とは
社会に出ると、思い描いていた理想と現実の違いに打ちのめされることがあるかもしれません。そんな時、自身が持つ意識を少し変えるだけで180度違う人生が待っていることがあります。
20年以上にわたって各界のトップランナー3000人に取材してきたブックライターの上阪徹さん。
その著書『マインド・リセット 不安・不満・不可能をプラスに変える思考習慣』(三笠書房)は、一流の結果を出す人たちの「マイナスをプラスに転じる」思考習慣が満載です(以下、同書より一部編集のうえ抜粋)。
お金に愛される生き方
多くのプロフェッショナルに話を聞き、私自身も奇跡のようなフリーランス人生を送る中で気づいたことがあります。それは「求めたら入ってこないのではないか」ということです。不安や不満、不快などの「不」の感情は、もともと「こうだったらいいのに」「こうなるといいのに」というものが実現しない、あるいは実現しそうにないことに起因することが少なくありません。
20代の私がまさにそうでした。将来が不安だったし、会社や仕事には不満だったし、うまくいかない毎日に不快な気持ちばかりを持っていました。それは、理想のようなものがあり、そこに近づけないからこその「不」の感情だったと思うのです。
ところが、それらをすべて意識しなくなったら、私の人生は好転していきました。将来のことを考えず、仕事は常にありがたく、失業時代に比べたらプチ贅沢ができるだけでも幸せだと思えるようになったら、すべてがうまくいくようになったのです。
収入は、会社員時代の10倍以上に
お金についても同様でした。会社員時代は制作会社だったので、裁量労働制が敷かれており、残業代が出ませんでした。年収は300万円ほどだったと思います。かなりのハードワークをしていましたから、この収入にも不満たらたらでした。
フリーランスになって、仕事がもらえるだけでもありがたいという状況で喜んで仕事をしていたら、気づけば会社員時代の2倍、3倍の量の仕事をしていました。そしてもちろん稼げればいいとは思っていましたが、大きな収入を求めたわけではないのに、後に収入は会社員時代の10倍以上にまでアップすることになるのです。
ここでも改めて思ったのが、「求めたら入ってこない」でした。あれほど欲しかったのに、まったく期待をしなくなったら、手に入れることができたのです。