ゴールデンタイムをうまく使え。仕事の効率が変わる「時間割」とは
仕事でうまくいかないことがあると、つい自分を優秀な人たちと比べて、落ち込んでしまうかもしれません。しかし、どんなに成功している人たちも、数々の逆境や失敗を乗り越えて、今があるのです。
20年以上にわたって各界のトップランナー3000人に取材してきたブックライターの上阪徹さん。
その著書『マインド・リセット 不安・不満・不可能をプラスに変える思考習慣』(三笠書房)は、一流の結果を出す人たちの「マイナスをプラスに転じる」思考習慣が満載です(以下、同書より一部編集のうえ抜粋)。
仕事配分は「時間割」に委ねる
自分の本を書くことも私の仕事ですが、一方で私は、ブックライターとしてご本人に代わって本を書く、という仕事もしています。
経営者やスポーツ選手、コンサルタントなど、他に本業を持つ人が書籍を出す場合に、私が著者となる人に10時間ほどインタビューをし、まとめるのです。書くのは私ですが、勝手に創作はしません。あくまでも取材で聞いた話を基に原稿を構成します。
そんなわけで、実は自分の本とブックライターとしての本を、月1冊ペースで書いています。こんな状況がもう10年。本の執筆作業と並行して、週刊誌やウェブサイトの連載が数本あり、他にも特集記事を書いたり、『AERA』(朝日新聞出版)の「現代の肖像」のような記事を書いたり、長いビジネスドキュメントを書いたりもします。
すべての仕事を1時間単位に分解する
控えめに言っても、決して少なくない仕事量です。では、どうやって私がこの膨大な仕事を、締め切りに遅れることなくこなしているのか。それは、「時間割」に秘密があります。小学校や中学校でよく使われている、アレです。
すべての仕事を1時間でできる単位に分解し、時間割にどんどん放り込んでいくのです。時には急ぎ対応もありますから、多少はバッファーを持たせながら、締め切りに間に合うように入れていく。例えばインタビュー記事を1本書くのであれば、ICレコーダーを聞きながら取材メモをまとめるのに1時間、構成を考えて一気に書き上げるのに1時間、数本をまとめて推敲するのに1時間、といった具合です。
こんなふうに1時間単位で仕事を分解しておいて、空いている時間割の枠に入れたら、それをこなすだけで仕事は終わっていく、というわけです。