bizSPA!

プロゴルファーは必ずやってる!「パットの距離感」を間違えない朝イチ練習法/三觜喜一

暮らし

 教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数40万人とゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。「自身の集大成」と位置付けるゴルフレッスン本『誰も知らなかったゴルフの教科書』が発売された。そんな彼が『週刊SPA!』で1年半に渡って繰り広げてきた“誌上レッスン”をここに公開!

三觜喜一氏(日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級)

三觜喜一氏(日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級)

Lesson49 これで3パットしなくなる!? 距離感を間違えない朝イチ練習法

【前回を参照】⇒Lesson48

プロはスタート前に必ずパット練習をします。最低でも20~30分、女子ツアーではパット→ショット→アプローチの順に練習し、最後に再びパット練習をしてからティオフするパターンがもっぱらです。

 プロがこれだけ朝のパット練習に時間をかける理由はズバリ、その日の距離感を合わせるため。より具体的に言うと「グリーンの見た目と自分の感覚」をすり合わせるためです。これはアマチュアでも絶対にやるべきルーティンです。

誰も知らなかったゴルフの真実

 練習グリーンに上がったらまず、打つ方向を見ながら軽く素振りをし、なにも考えず“気持ちのいいストローク”でポーン、ポーンとボールを打ってみましょう。できればフラット・上り・下りそれぞれのラインでやっておきたいです。

 素振りをしながら「この感じで打ったらあのへんかな……」とアタリをつけておき、そのエリアに打ったボールが全て止まれば、グリーンの速さと自分の感覚がマッチしているということ。逆に思ったより転がらなければグリーンが重く、転がればグリーンが速いということになります。上り下りのラインではそこも考慮しましょう。

 厳格にフェースの向きを合わせたり、本番さながらに構える必要はありません。ベースとなる感覚を掴むつもりでまずは適当にストロークすればOK。ボールが一定の位置に止まりだしたら、その距離を歩測しておきましょう。

”歩測”してその日の基準をつくる

誰も知らなかったゴルフの真実

 仮に、そうして打ったパットの距離が傾斜なしで10歩だったなら、その際のストロークをその日の基準にします。ラウンド中、ピンまでの距離が8歩なら、基準の8割のイメージで、12歩なら2割増しのイメージでストロークすればいいのです

 ラウンドではファーストパットをカップの近くから打つことが少ないのに、アマチュアはロングパットをあまり練習しません。その意味でも、この練習はとても効果がありますよ!

【Lesson49 結論】
朝のパット練習ではまず気持ちよく打つ。そこから距離感をチェック!

<構成/舟山俊之>

(みつはしよしかず) PGAティーチングプロ。’74年、神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。ジュニア育成、ツアープロコーチとしても活躍。YouTubeの「三觜喜一MITSUHASHI TV」は登録者数40万人超

即実践できるドリルBOOK付き 誰も知らなかったゴルフの教科書

YouTubeチャンネル登録者数40万人「MITSUHASHITV」が大人気のティーチングプロ、三觜喜一の集大成

おすすめ記事