実は「つゆが4種類ある」ファミマのうどん。全部実食したら驚きの違いが
暑い夏、つるりとのどごし爽やかな冷やし麺が美味しい季節が到来しています。うどんのつゆは、日本の東西で味の好みが大きく分かれると言われており、東日本では濃い味が、西日本では薄い味が好まれる傾向にあるようです。
ファミリーマートの冷やしうどんは、なんでも日本を4ブロックに分け、各地域の味覚嗜好に合わせた配合のつゆを使用しているのだとか。そこで今回はファミリーマートの開発担当者につゆの開発秘話などをうかがいつつ、4種類のつゆを味わってみました。
ファミマ「冷したぬきうどん」を実食
話を聞いたのは、株式会社ファミリーマート商品本部 デリカ食品部 調理パン・調理麺グループの鈴木孝広さんと西村裕美子さん。
実際に私もファミリーマートの「冷したぬきうどん」を味わってみました。ツルッとした歯ざわりで舌ざわりもなめらかなうどんに仕上がっています。小麦粉の旨みをほのかに感じるさわやかな風味。揚げ玉も大きさが絶妙なのか、いい具合につゆを吸い、うどんともよくからんでいい食感です。
ファミリーマートでは毎年、冷やしうどんの味のリニューアルをおこなっているそうで「茹でたての美味しさにどこまで近づけられるかが毎年のテーマになっています。今年は茹でたてのモチッとした食感や、すすったときのツルツルとした食感をより向上させることに力を入れました」と西村さん。
つゆの影響もあるかと思いますが、たしかに食べてみるとツルッとした食感は健在。かすかなモッチリ感が揚げ玉との相性の良さを感じさせます。
ダシと醤油の配合でローカライズを実現
そして1番の注目はやはりつゆ。地域ごとに味に違いがあるという点が気になります。鈴木さんによると「北海道~東日本、西日本、中国・四国、九州と4つのブロックに分け、それぞれで好まれるダシと、各地域でよく使用される醤油を組み合わせて、4種類のつゆを作りました」とのこと。
ダシと醤油の配合を変えることで作り出された30~40パターンものつゆの中から、麺との相性を確認しつつ4つに絞り込んでいき、各地域にいるファミリーマートの地区MD(マーチャンダイジング)も味のチェックをしたといいます。その土地の味の嗜好に通じた担当者がいてこそ実現できた味のローカライズなのでしょう。