「携帯料金4割下げられる」は無茶ぶり、格安スマホは意外とアリ
8月21日、菅義偉官房長官は「携帯電話料金を今より4割程度下げる余地がある」と言及しました。
もちろん、携帯料金が安くなるのならユーザーとしては喜ばしいことなので、大きな反響がありました。しかし、どんな理由で4割と言っているのかが不明なのが気になります。
総務省は毎年、「電気通信サービスに係る内外価格差に関する調査」を発表しているので、平成28年度版のレポートをチェックしてみましょう。
日本のスマホ料金は本当に高いのか?
ご存知の通り、携帯電話料金はとても複雑でプランによって大きく価格が異なります。そのため、プランを合わせた多数の統計が公表されているのです。そこに記載されている、総務省のコメントを紹介します。
・通信キャリアのスマホユーザーの支払金額はデータ量2GBと、5GBプランでは中くらいの水準、20GBプランでは高くなっている。
・MVNO(格安スマホ)のスマホユーザーの料金は中くらいの水準となっている。
・ガラケーの料金はロンドン、パリ、デュッセルドルフと並んで安い水準となっている。
そう、総務省のレポートによると、別に日本のスマホ料金は高くないとなっているのです。
もちろん、いくつかの項目で一番高くなっていることはあります。
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