留年した人ほど社会で活躍できる? ITベンチャーの意外な採用哲学
空前の売り手市場といわれる就活業界。優秀な人材を獲得するために各企業がしのぎを削るなか、ユニークな採用活動をおこなう企業があります。
ライブ&動画コミュニティ「Mix Channel」や勤怠管理・シフト管理システム「ジョブカン」などで知られるITベンチャー企業の株式会社Donutsは、経営者との「寿司会食」や社員との「肉会」などの一風変わった採用制度で優れた人材の獲得を目指しています。
今どきの採用活動の難しさや変化について、Donuts人事部の末崎啓太さんに伺いました。
インターンシップを通して、職場のリアルを知ってもらう
――新卒採用においてインターンシップやさまざま採用企画を行っているそうですね。
末崎啓太(以下、末崎):毎年インターンを経てやってくるなど、一般的な選考フロー以外のステップを経て入ってくる新入社員も増えてきています。1週間程度のサマーインターンが年3回程度、冬場も2回ほどやっていますね。長期インターンも随時募集しています。
――大手就活サイトに求人は出していないんですか?
末崎:もちろん大手の就活サイトにも求人は出しています。ただ、人材マッチングという点で効果は限定的です。通常ではリーチが届かない就活生まで情報が行き渡るのが大手サイトのメリットですが、インターンや「肉会」などの自社企画を通して弊社を知り、面接を受けた学生のほうが内定承諾率は高いです。
――2018年卒のインターン参加者割合は55.2%と半数を超えていて、過去4年で倍以上に増えています。他との差別化は?(参照:リクルートキャリア「就職白書2018」)。
末崎:プロ目線でのきちんとフィードバックが嬉しいと言われますね。昨年行ったインターンでは、チームを作ってもらい実際にゲーム開発をしてもらいましたね。
最終日は社長による講評ですが、大切なのはここで社長が変にインターン生を持ち上げず、上司と部下のように、きちんとプロフェッショナルとして接することです。