コロナで激務になった男性。意中の女性からも「連絡やめるね」とキツイ一言
新型コロナウイルス禍で職を失い、生活に行き詰まったという声が聞こえる一方で、コロナが理由で激務になった……という人もいます。
スマホなど製品カスタマーサポートセンターに勤務する都内在住の橋本亮太さん(仮名・34歳)もその1人です。ことの発端は2020年9月、コロナの影響で海外の親会社が機能しなくなり、商品開発や販売が大幅に遅れたことがきっかけでした。
コロナで仕事がいきなり多忙に
「僕はカスタマーサポートチームをまとめる現場マネージャーをしているのですが、コロナ前はおよそ30人の派遣社員のオペレーターを管理していました。コロナの影響で昨年9月ごろから遅れていたサービスを一気に再開したため、カスタマーセンターへの電話がものすごく増えて……。30人ではとても対応できなくなってしまいました。
それで、募集人数を増やして1チームに50人体制にすることになったんですが、管理する社員が増えたことで現場マネージャーの僕は目が回るような忙しさになってしまって……。さらに追い打ちをかけるように始まったのが、テレワークへの移行でした」
カスタマーサポートのテレワーク移行の業務命令があったのは2020年11月。世間では「感染の第三波」と騒がれ始めた頃でした。
テレワーク移行のため社員の家を回る
「僕からすれば、まだ派遣されて1か月少ししか現場で働いていない社員をいきなり在宅にさせるのは難しい、とも思いました。50人いる派遣社員のうち、まずは15人ほどをテレワークに移行させたんですが、これがかなりキツかったですね。会社のPCをそれぞれ派遣社員の家に宅配で送るのですが、コンプライアンス上の規則でPCの設定を僕ら社員がやらなければいけないんです。
職場から近ければいいのですが、一番遠い派遣社員は会社から1時間半ほどの場所に住んでいました。それも、電車からバスを乗り継いで往復3時間半はかかりました。朝から社員の家に1軒ずつ回り、会社に戻れるのは夜10時過ぎなんて日が毎日のように続いたんです」
そして、さらなる試練が……。テレワークに移行させたことで、派遣社員の怠惰が今まで以上に目立つようになったというのです。