月収800万円、人気女性DJが「毎日13時間ライブ配信」を続けた想い
クラブ、イベントにて音楽を選曲し、聴衆を盛り上げるDJ。最近ではパソコンやUSBに曲を入れて簡単に持ち運べたり、高性能かつ安価な機材が登場したりしたことで、コロナ禍以前は、サラリーマンの“ちょっとしたモテ趣味”としても注目を集めていた。
そんななか、“次世代ライバーDJ”として注目を集めているのがDJ MEL(ディージェイ メル)さん。全国のクラブイベントや海外フェスなどへの出演といった数々の実績を持ちながら、アイドルさながらの美貌も兼ね備え、ライブ配信アプリ「17Live(イチナナ)」では日本一のフォロワー数40万人を誇る。
ダンスミュージックの虜になった経緯
MELさんがDJを始めるきっかけになったのは、YouTubeの映像で世界的DJのプレイを目にしたときだった。
「今でも覚えていますが、2010年にDavid Guetta(デヴィッド・ゲッタ)さんのDJプレイを映像で見たのがとても鮮烈でした。ベルギーの『Tomorrowland』という有名な音楽フェスにゲッタさんが出演していて、その圧巻なパフォーマンスとダンスミュージックのかっこよさに惹きこまれたんです。それ以来、クラブに通うようになり、自分もDJをやりたいと思うようになりました」
EDM(Electronic Dance Music)ブームの火付け役であり、ダンスミュージック界の皇帝と呼ばれるデヴィッド・ゲッタ。クラブ好きであれば、その名を知らない人はいないと言っても過言ではない世界レベルのDJとの出会いを機に、MELさんもダンスミュージックの虜になっていった。
SNSを駆使し、人気DJとしての地位を確立
MELさんは、2014年にDJデビュー。渋谷の人気クラブ「ATOM(アトム)」のヒップホップフロアで修行に励み、着実に現場経験を積んでいく。筆者自身、クラブでDJをしていたこともあるが、頭を悩ましたのが「集客」だ。
クラブイベントは基本的に深夜なため、なかなか友人が集まらずに苦戦した経験がある。MELさんはデビュー当初、自分のDJプレイを見てもらうためにSNSを駆使し、多くの集客に成功していたという。
「2014年頃は、まだ周りにツイッターやインスタグラムといったSNSを使っているDJがいなかったので、集客のツールとしてSNSを使っていました。イベントの色に合わせたコスチュームを自撮りしたり、DJプレイしている様子を投稿したりしていくうちに、ファンも増えてきて、定期的にDJプレイを見に来てくれる方も多くなってきましたね」
そして、2015年にはDJユニット「TIDY」を結成し、精力的にDJ活動をこなしていく。Mixアルバムのリリースや全国各地へのゲスト出演、2017年にはメジャーデビューを果たすなど一気にスターダムへと駆け上がっていった。