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7000万円のマンションを買いたい20代夫婦、可能かリアルに計算してみた

コラム

 こんにちは、マンションブロガーの、のらえもんです。先日、私のTwitterとブログで若手共働き夫婦の家探しに協力する企画の募集をしたところ、多数の応募がありました。勇気を持って応募された方、ありがとうございました。

田中夫妻

今回、のらえもんが家探しに協力することになった、田中夫妻(仮名)

 多数の応募の中から編集部と、田中夫妻(仮名)を選定し、実際に面談のもと、のらえもんが全面バックアップをすることにしました。このシリーズでは、“家探しのリアルタイムドキュメント”ということで、実際の家計を見て購入予算のアドバイスから、実際の物件探しまで、田中夫妻とどのようなやり取りしたのかを書いていきます。まず第1回目は「住宅購入予算について」です。

第一子を授かったばかりの20代新婚夫婦

 今回の企画趣旨に賛同してくれた、私が信頼するファイナンシャルプランナー山田健介氏に田中夫妻と面談してもらうと、以下のようなアドバイスがありました(夫婦の名前は仮名)。まずは、田中夫妻のプロフィールから。

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田中夫妻のプロフィール
・夫/翔太・29歳、妻/美紀・28歳・第一子妊娠中
・2020年はじめに入籍の新婚カップル
・どちらも地方から大学進学を機に上京した地方出身者
・美紀さんの妊娠をきっかけに、お互いの勤務先・田町に通いやすい範囲内での家選びを考えていたときに、こちらの企画を見つけて応募
・住宅購入予算はざっくり7000万円、2人の貯金500万円
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FPが“寿命”までの収支を試算

ファイナンシャルプランナー

※画像はイメージです(以下、同じ)

 ファイナンシャルプランナーのヒアリングの結果、現状の2人のざっくりとした毎月の収入と支出は以下の通りでした。

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田中夫妻の収支(月間)

<収入>
翔太さんの手取り収入:30万円
美紀さんの手取り収入:20万円
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収入の部:50万円

<支出>
家賃:15万円
食費交際費:16万円
光熱費:1.3万円
通信費:1万円
保険:1.3万円
その他:1.4万円
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支出の部:36万円

毎月の貯蓄:14万円
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 毎月の貯蓄額は立派ですね。実際に翔太さんの手取りボーナスは80万円が2回、美紀さんは25万円が2回それぞれ出ますが、こちらは特に住宅ローン返済の計算に入れず、旅行費などに充てることにしました。

 現在の額面世帯年収は1150万円(夫700万/妻450万)となりますが、翔太さんの勤め先は、これから壮年期にかけて収入がぐっと伸びる給与モデル。25年後には、年収が額面1400万円程度まで期待できるということだったので、それを踏まえた計算をファイナンシャルプランナーにしてもらいました。

 待つこと、ほんの数分……。ファイナンシャルプランナーのPCには、現在から2人が平均寿命を迎えるまでの収支が年ごとに可視化されました。何歳のときに貯蓄がいくらあるのか、一目瞭然です。

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