20代はカードより「現金派」が多数 その意外な理由は…
近年、お財布を使用しないキャッシュレス化が進んでいますが、周りを見渡すと「まだまだ現金派」という人も多いようです。
株式会社マクロミルは、20~69歳の男女1000人を対象に一般消費者の支払い方法に関する意識調査を行いました。
支払いは現金派が多数。でも“現金のみ”は10人に1人
「普段の支払い方法」では現金派がダントツの96.2%。
ついで「クレジットカード」(75.2%)、「ICカード」(45.5%)、「銀行振込、引き落とし」(35.6%)という結果に。キャッシュレス化が進んでいる今でも、現金での支払いに重きを置いている人が多いようです。
またキャッシュレス化先進国の中国や韓国ではQRコードを利用したスマホ決済が進んでいるようですが、日本のスマホ決済利用は12%と、図書カードといったプリペイドカードよりも少ない結果となっています。
「現金のみ利用者とキャッシュレス決済利用者の割合」では、「キャッシュレス決済」が88%でした。
そのうち現金との併用は84%で、多くの人が現金とあわせて「クレジットカード」を中心とした“キャッシュレス決済”を利用していることがわかりました。
一方で、現金以外の支払い方法を一切利用しない人は12%いることもわかります。
“現金派”が一番多い世代は?なぜ「スマホ決済」にしない理由
「現金の支払いを1番利用する人の割合」では、もっとも現金派が多い世代は20代で77%。
20代女性で多く83%という結果に。これはカードを持つ機会がまだない学生も含まれたためだと思われますが、それにしても若い世代は意外にもキャッシュレスに馴染みがないようです。
「スマホ決済をしていない理由」としては、上位から「現在の支払い方法で満足しているから」(34.5%)、「スマホを紛失したときに悪用されるのが怖いから」(23.9%)、「利用するための準備が面倒だから」(23.2%)、「持っているスマホに機能がないから」(22.8%)、「これまで利用したいと思ったことがないから」(18.6%)という結果でした。
現在の支払い方法に不便さを感じていないことがスマホ決済の普及があまり進まない理由のひとつのようです。